与野党一騎打ちの構図、衆院島根1区補選 共産取り下げ野党一本化 自民下野の09年と似通う |
【詳報】与野党一騎打ちの構図、衆院島根1区補選 共産取り下げ野党一本化 自民下野の09年と似通う
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【詳報】与野党一騎打ちの構図、衆院島根1区補選 共産取り下げ野党一本化 自民下野の09年と似通う(山陰中央新報) - Yahoo!ニュース
衆院島根1区補選への立候補を予定する(右から)錦織功政氏、亀井亜紀子氏、佐々木信夫氏
細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙で、共産党が18日、公認候補を取り下げ、立憲民主党の候補を自主的に支援することを発表した。
補選を前に自民党が「政治とカネ」の問題で逆風を受ける状況は、自民が下野し、民主党が政権を奪った2009年総選挙と似通う。野党候補の一本化で、事実上の与野党一騎打ちの構図となり、自民はさらに厳しい戦いを強いられそうだ。
新人の村穂江利子氏の立候補取り下げを発表した18日、共産の小池晃書記局長は「自民候補を倒せば今後の政局に影響を与えるのは間違いない」と強調。県委員会の上代善雄委員長は、自民の派閥政治資金パーティー裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係などに触れ、「国民の思いに応えて候補を擁立せず、自主支援という形で全力を挙げる」と述べた。
元職の亀井亜紀子氏を擁立する立民県連の石橋通宏代表代行は「結果的に1対1の構図ができたことは歓迎したい」と受け止め、亀井氏を支援する国民民主党県連の岩田浩岳幹事長も「有権者にとっては分かりやすい選挙になった」と話した。
共産は過去2回の総選挙でも候補を取り下げ、野党は亀井氏で一本化。ただ、立民と国民の最大の支援組織・連合の”共産アレルギー”は根強く、民進党時代の16年参院選鳥取・島根合区選挙区では、共産との「共闘」で組織内に不協和音が生じた過去もある。自主支援の判断にも、立民県連幹部は「当時は大混乱した。一緒にやるのは考えにくい」と述べ、今後の共産の動きを警戒する。
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新人の錦織功政氏を擁立する自民県連は野党候補の一本化に危機感を募らせる。1区選挙対策本部の嘉本祐一事務本部長は「候補の露出を増やして支持拡大を図る」とする一方、県連内では「かなり影響が大きい。風向きは余計に厳しくなった」との声が漏れる。
実際、置かれる状況は厳しい。今月の共同通信社の世論調査で岸田内閣の支持率は20・1%で過去最低を更新し、自民の政党支持率は24・5%だった。
状況は下野した09年の衆院選と似通う。公示前、麻生内閣の支持率は17・7%、比例代表投票先で自民は13・3%と低迷。島根1区は細田氏が12万票超を獲得する一方、民主候補も8万票超を獲得し、比例復活当選を許した。
さらに、自民が惨敗した07年参院選は公示前、第1次安倍内閣の支持率は30・1%、比例代表投票先で自民は17・6%。島根選挙区は野党統一候補として立候補した亀井氏が3万票差を付けて自民現職を破って初当選した。
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ただ、野党が受け皿になっているとは言えない状況もある。比例代表の投票先で民主が09年衆院選34・1%、07年参院選24・6%だった当時と比べ、今月の調査で立民の政党支持率は10・1%にとどまる。立民党本部の長妻昭政調会長は「(政権交代した)09年でも(細田氏に)勝てていない。死力を尽くさなければ勝利は得られない」と述べた。
さらに、衆院補選は23年の長崎4区が42・19%(2021年総選挙比12・89ポイント減)、千葉5区が38・25%(同15・82ポイント減)になるなど投票率が低い傾向がある。自民支持層が投票を棄権するとの見方もあり、立民県連内では「無党派層の動向も気になる。投票率が上がらないと厳しい」との声が上がる。
補選はこのほか、無所属新人の佐々木信夫氏が立候補を表明。日本維新の会は候補者擁立が難航している。
衆院解散・総選挙がなければ4月16日告示、同28日投開票となる。
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自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が17日、衆院3補選のうち現時点で唯一党公認候補を擁立する衆院島根1区補選について「どうやって勝つかが喫緊の課題で最重要だ」との認識を示した。
会長を務める党鳥取県連として支援する考えを明らかにした。
【告示まで1カ月】衆院島根1区補選 与野党激突 3補選で唯一 自民に逆風、野党攻勢 保守王国の勝敗が政権左右も
同日の党大会後に記者団の取材に応じた石破氏は、党総裁選に関しては「党員が良いと思った人が国会議員票で覆されるのは良いことだとは思わない」と指摘。
国会議員票と同数で算定する党員・党友票の価値をより重視する形で、総裁公選規程を見直す必要があるとの認識を示した。
岸田文雄首相が任期満了を迎える9月の総裁選に立候補するかどうかは「党が厳しい状況にあり、衆院3補欠選挙を控えている時に『私が出ます』とか言うべきとは思わない」と述べるにとどめた。
石破氏は2008年、12年、18年、20年と過去4回、党総裁選に挑戦した。
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共産党は18日、4月28日投開票の衆院島根1区補欠選挙で新人の擁立を見送り、立憲民主党が擁立する前衆院議員の亀井亜紀子氏を自主的に支援すると発表した。野党系候補は亀井氏に一本化され、自民党公認候補との事実上の一騎打ちとなる見通しだ。
島根1区補選は、自民の細田博之・前衆院議員の死去に伴って行われる。共産は、同党島根県委員会副委員長の村穂江利子氏を立候補させる考えだったが、野党同士で票を食い合う事態は避けるべきだと判断した。
共産の小池書記局長は18日の記者会見で同補選の勝敗について、「今後の政局に大きな影響を与える」と語った。
島根1区補選は、衆院東京15区補選、衆院長崎3区補選と同時に実施される。自民は島根補選で元財務官僚の錦織功政氏の擁立を決めたが、東京と長崎の両補選の候補者は依然未定だ。
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