石油精製大手の東燃ゼネラル石油は29日、同社に過半を出資する親会社の米石油大手、エクソンモービルから、自社株式を約3千億円で取得する、と発表した。エクソンは東燃ゼネへの出資比率を2割に引き下げる。エクソンが「エッソ」や「モービル」ブランドで国内約4千カ所に展開するガソリンスタンド事業についても、東燃ゼネに譲渡する見通しだ。エクソンが日本の子会社を通じて所有する東燃ゼネの議決権は、50・5%から約22%に低下する。東燃ゼネはエクソンの子会社ではなくなるが、エクソンは役員の派遣を続ける方針。東燃ゼネに5年間は原油供給する契約を結ぶことなども売却条件に盛り込む見通しで、株式売却を含む業務提携を6月1日に結ぶ。日本市場は石油製品需要が毎年数%減少するなど縮小が続き、業界では精製設備やガソリンスタンドの削減が課題となっている。エクソンは、日本の事業売却益を収益性の高い石油・天然ガス開発や新興国市場にあてる。エクソンは、保有を続ける残り2割の東燃ゼネ株についても国内商社などに売却するなどして「完全撤退」を視野に入れているとみられる。東燃ゼネは、自己株買収の資金を三井住友銀行、住友信託銀行、三菱東京UFJ銀行などから調達する方向。両社は30日午前に記者会見し、詳細を公表する。 ・・・ 平成24年1月29日(日)産経新聞 19時5分配信より
私のコメント : エクソンモービルは、今後、収益性の高い石油・天然ガス開発を行っていく上で、その関係する日本の総合商社や各メーカーにおける日本の各開発技術 等も活用していってもらいたいものである。