<九州豪雨>熊本の温泉街も深刻な打撃 阿蘇・内牧温泉 |
「20年ほど前にも豪雨被害を受けたが、今回の規模は比べものにならない」。黒川近くに建つ「阿蘇プラザホテル」の稲吉淳一社長(43)は、玄関前に積み上げられた泥まみれの家具などを眺め、ため息をついた。12日早朝、泥水がホテル1階に押し寄せ、調度品や調理器具などがほぼ全滅。2~6階にある客室(105部屋)は浸水を免れ、250人余りの宿泊客にけが人はいなかったが、被害は少なくとも1億円に上るという。「夏休みの予約に対応するためにも一日も早く再開させたい」。再起をかけ、従業員約70人総出で復旧にあたっている。
内牧温泉は明治時代に始まり、夏目漱石らが訪れたことでも知られる。「阿蘇ホテル」の和田晃知社長(54)は「お客さんに安心して来てもらうためには1、2軒ではなく、全体が復旧しないといけない。完全な復旧には1カ月ぐらいかかるのでは」と心配する。
旅館関係者などによると、豪雨は12日未明に始まり、同日午前中には旅館街の中を流れる幅約10メートルの黒川の一部が氾濫した。宿泊客の多くはチェックアウト時刻を過ぎても旅館などに取り残されたという。14日も市の避難指示を受け住民約400人が市立阿蘇体育館に避難した。【丸山宗一郎、西貴晴】 ・・・ 平成24年7月14日(土)、毎日新聞 19時8分配信より
わたくしのコメント : 今回、九州豪雨災害に対する政府の支援策を見守りながら、九州豪雨災害において被災された方々に対しても、国民は、温かい支援の輪を広げていきたいと願う。