安倍総裁のおひざ元、くら替え問題収束後も火種 |
◆総裁目指し思惑
3区問題が表面化したのは今年3月。林氏の萩後援会発足を踏まえ、萩商工会議所の刀禰勇会頭が「林氏は将来の総理候補。3区へのくら替えも視野に入れた後援会にしたい」と発言したからだ。もともと、党総裁選に出馬の意欲を示していた林氏の周囲は「参院議員が総裁になった例はない。衆院へのくら替えが必要」と主張。着目したのが、林氏の親族がかつて社長を務めた宇部興産(宇部市)がある3区だった。こうした動きに対し、同区選出で8選を目指す河村氏は「公認は選挙区支部長の自分で決まっている」と猛反発。しかし、同党県連は8月、「林氏待望論が強い」として林氏のくら替え支援を決め、党本部に林氏擁立を要請した。
◆想定外の解散劇
県連が林氏を推した背景には、昨年5月に県議会議長選を巡り、自民党会派から9人が離脱した会派分裂のしこりがあるとみられる。ある県議は「離脱者には河村氏に近い議員が複数いたのに、制止しなかった河村氏に対し、多くの県議が不信感を募らせた」と説明する。党本部は県連の要請を認めなかったが、今月に入って県連幹部や地元経済団体幹部が相次いで石破幹事長を訪問して林氏の公認を求めた。県連内では「林氏は公認を得られなくても、無所属で立候補するのでは」との見方が広がった。だが、野田首相の衆院電撃解散で状況は変わる。16日、党本部は全国の前議員を公認。山口3区でも、県連の申請を待たずに河村氏を正式に公認した。林氏を支援してきた県議は「解散が想定外に早く、次の対応が取れなかった。本部に先手を取られた」と語る。
◆総裁のおひざ元
安倍総裁は17日、3区問題について「落ち着くべき所に話が落ち着いた」と発言。県連でも「総裁のおひざ元で、これ以上の混乱は避けるべきだ」という意見が強まった。そして18日、これまで明言を避けてきた林氏は読売新聞の取材に対し、「党人として、党の方針に従いたい」と述べ、くら替えを断念する意向を表明した。今回の問題は林氏が引き下がったことで一応の決着をみた。しかし、河村氏側の不満や、県議会のしこりは解消されておらず、衆院選後も混乱は尾を引く可能性がある。山口3区では河村氏のほか、民主前議員・中屋大介氏(34)と共産新人・五十嵐仁美氏(51)も立候補を表明している。1、4区承認2区は申請 自民党県連は19日、衆院山口2区の公認候補として、参院議員の新人・岸信夫氏(53)を申請した。1、4区についても、党本部の決定通り、前議員の高村正彦氏(70)、安倍晋三氏(58)を公認として承認した。(高橋宏平) (2012年11月20日07時44分 読売新聞)
私のコメント : 平成24年11月19日に、萩市 古萩山 報恩講法要に帰省したおり、河村建夫先生 萩市の事務所を訪れ、私は、萩・山陰地区担当 若い、ご年齢の女性秘書 4人には、古萩山 報恩講法要についての挨拶もした。