記録的大雨:山口・萩で1時間に138ミリ 行方不明者も |
気象庁によると、山口県萩市で正午過ぎまでの1時間に138.5ミリ、島根県津和野町で明け方の1時間に91.5ミリの猛烈な雨を観測、いずれも地点観測史上最多となった。両地点とも午後2時過ぎまでの24時間降水量が350ミリ前後となり、7月の平均降水量を上回った。この結果、両県では3時間降水量と土壌中の雨量を示す指数が特別警報の発表基準に達した。
同庁によると、29日にかけても日本列島は広い範囲で雷を伴った激しい雨が降る所がある見込みだ。
山口、島根両県警などによると、この雨で、萩市須佐中畑の男性(84)の行方が分かっていない。津和野町名賀(なよし)地区では、自宅近くの避難所に歩いて向かう途中だった男性(24)と連絡が取れず行方不明になっているという。
また、山口県阿武町では裏山の崩壊で民家が壊れ、女性(68)が一時行方不明になった。山口市阿東嘉年(かね)下で倒壊した家屋や土砂に埋まっていた男性(88)は陸上自衛隊に救助された。同市阿東徳佐地区では、県の防災ヘリが民家の屋根に取り残された夫婦と子供1人をつり上げて助け出した。
一方、津和野町では名賀など複数の地区で道路が寸断され、住民計約100人が孤立しており、島根県は自衛隊に災害派遣を要請。県も防災ヘリで孤立集落の住民らの救助活動を進め、午後6時過ぎまでに6人を救助した。
山口県などによると、萩市、山口市、阿武町の一部に避難勧告が出て、自主避難と合わせて一時400人以上が地域の交流センターなどに避難。また、JR山口線の一部区間で阿武川にかかる鉄橋3カ所が流され不通となっている。山口県内では最大で約1万2400戸が停電した。【尾村洋介、飯田和樹、曽根田和久】
・・・・毎日新聞 2013年07月28日 20時32分(最終更新 07月28日 21時13分)より
私のコメント : 島根県津和野町の記録的大雨による被害も、気になるところである。