<日本シリーズ>田中、力強さなく…今季最多失点で逆転負け |
まさかの光景だった。2点リードの五回、田中投手は巨人打線に一挙3点を奪われ、逆転を許した。続く六回にも1点を追加される。マウンドでもベンチでも表情は変えないよう努めていたが、首をかしげたり、大きく息を吐いたりと、思うようにいかないもどかしさがにじんだ。これまで、どんなピンチも乗り越えてきただけに、悔しさは計り知れない。
「自分の力のなさが、こういう大事なところで出てしまった」と敗戦の責任を一人で背負い込んだ。
苦しい中でもエースの意地は見せた。七回を終えて球数は120球を超え、いつ交代を命じられてもおかしくなかった。星野仙一監督に続投の意思を確かめられると、「行きます」と言い切った。
走者を出しながらも粘りの投球を続ける。そして九回2死二塁、巨人の高橋由伸選手を152キロの直球で空振り三振に切って取った。「最後、球場がどうやったら盛り上がるか考えた。三振を取れて良かった」と田中投手。この日の160球目となったこん身のストレートに、思いがこもった。
昨年12月、球団と3年契約を結んだ際、田中投手は将来、米大リーグに挑戦したい意向を球団に伝えた。今オフにも海を渡る可能性が出ており、この日の登板は仙台で最後になるかもしれない。星野監督は「ファンの前で投げるのが今日で最後、というのがあったんだろう。立派だよ」と、最後まで投げきったエースの思いをくみ取った。
開幕から無敗のまま駆け抜け、レギュラーシーズン24勝1セーブという成績で、日本のプロ野球史上初めて、無敗で最多勝のタイトルを獲得した。だが、田中投手は自身の記録よりも「日本一」にこだわり続けた。田中投手と同期入団の嶋基宏捕手は「ここまで、あいつのおかげでほとんど勝ってきた。あいつに背負わせちゃいけない。明日は打って勝ちたい」--。「不敗神話」は終わりを告げたが、田中投手の思いは、仲間も共有している。 ・・・ 平成25年11月2日(土)、毎日新聞 21時57分配信より
私のコメント : 日本シリーズの対戦成績は3勝3敗、勝負は3日にもつれ込むことになった。
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明大2連覇、36度目V 東大は66連敗
東京六大学野球秋季リーグ第7週第2日は28日、神宮球場で2回戦2試合が行われ、明大が延長十二回、5-3で法大に連勝し、9勝3敗の勝ち点4で2季連続36度目の優勝を決めた。最終週に慶大に同4で並ばれても、勝率で上回る。明大の2連覇は1980年春以来で、春秋連覇は38年ぶり。東京六大学連盟代表として11月16日開幕の明治神宮大会に出場する。立大は東大に3-0で連勝し、勝ち点3で終えた。10戦全敗の東大は32季連続最下位で、2010年秋から66連敗(2分け挟む)となった。明大は延長十二回に高山の三塁打などで2点を勝ち越した。立大は1年生右腕の沢田圭が15奪三振でリーグ戦初完封を果たした。 ・・・ 2013.10.28 19:36 産経新聞ニュース配信より
私のコメント : 明大の2連覇は1980年春以来となる。当時、六大学野球、神宮球場に、島岡吉郎監督の采配についても、観戦に行っていた大学生時代を私は、思い出している。