鋼球2社にカルテル疑い…公取委が立ち入り |
2社間のカルテルは発覚しにくく、検査対象となるのは珍しい。
立ち入り検査に入ったのは、ベアリングメーカー大手日本精工(東京)の100%子会社で鋼球メーカーの天辻(あまつじ)鋼球製作所(大阪)と、ツバキ・ナカシマ(奈良)の本社や支店など約10か所。
業界関係者によると、国内市場規模は年間計200億~300億円で、両社が9割以上を占める。世界シェアも両社が約4割という。
鋼球は摩耗しにくい金属製の球で、完全な球体に近いほど高性能とされる。自動車や建設機械などのベアリングやボールペンの先端にも使用。大きさは直径1ミリ以下から10センチを超えるものまである。
関係者によると、両社は数年前から、べアリングメーカー向けの販売で、価格改定の時期を含め、定期的に価格を話し合って決めていた疑いがある。メーカーからの値下げ要請に対抗するため、鋼材価格の変動に合わせて値上げ率などを相談し、値上げや価格維持を図ったとみられる。 最終更新:1月21日(火)17時56分
・・・ 平成26年1月21日(火)、読売新聞 17時56分配信より