<韓国>「新生」朴政権アピール…第2次内閣発足 |
朴大統領は6月13日に新たな閣僚7人を指名。国会での聴聞会を経て、7月15日に最側近の崔※煥(チェ・ギョンファン、※は日の下に火)経済副首相兼企画財政相を含む4閣僚を任命。16日には安全行政相を任命した。
しかし、指名した7人のうち、金明洙(キム・ミョンス)社会副首相兼教育相候補は論文盗作疑惑が浮上したため、指名を撤回し、国会議員の黄祐呂(ファン・ウヨ)氏を新たに指名した。住宅転売の脱税疑惑などが指摘されていた鄭成根(チョン・ソングン)文化体育観光相候補は16日、候補辞退を表明した。
朴大統領のアキレスけんともいわれる人事の失敗を再び露呈した格好で、政権運営は厳しさが続くとみられるが、新たな変化の兆しもみられた。
スキャンダルが取りざたされた金明洙、鄭成根両氏の問題を巡って、朴大統領と10日に会談した野党幹部は両氏の指名撤回を要求。韓国メディアによると、朴大統領は「よく分かった」と、これまで野党側には見せたことがない姿勢を示した。この会談は、昨年2月の政権発足後初めて、与野党幹部を青瓦台(大統領府)に呼んで行ったもので、意思疎通不足が問題視されていた朴大統領が柔軟姿勢を見せたとされる。進歩系大手紙記者は「国民に前向きに受け止められる可能性がある」と指摘する。
また、与党・セヌリ党は14日、非主流派の金武星(キム・ムソン)氏を党代表に選出した。同党は朴大統領に意見できないとの批判があったが、金氏は記者会見で、「言うべきことは言う」と公言した。
こうした「新生」与党の姿は30日に全国15選挙区で行われる国会議員補選にプラスに働くとの見方が強い。補選は同党が国会で過半数を回復できるかが焦点だが、世論調査専門家は「過半数回復の可能性が高い。補選を乗り切れば朴大統領の支持率は安定し、年末くらいまではそのまま行くのではないか」と分析する。
・・・ 平成26年7月16日(水)、毎日新聞 21時19分配信より
私のコメント: 与党・セヌリ党、7月30日に韓国の15選挙区で行われる国会議員補選にプラスに働くとの見方が強い。補選は同党が国会で過半数を回復できるかが焦点だが、世論調査専門家は「過半数回復の可能性が高い。補選を乗り切ればセヌリ党 朴大統領の支持率は安定し、年末くらいまではそのまま行くのではないか」と分析されている。
7月16日、日本政府は、ミャンマーの首都ネピドーで8月上旬に開催予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に合わせ、岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相の会談を実施する方向で検討に入った。岸田文雄外務大臣下、日本外務省の各対応も、関係機関は、注目していく価値がある。