郵政3社の初値は? 売り出し価格上回るか |
日本郵政と傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社が4日、東京証券取引所に株式を上場する。売り出し価格に基づく時価総額は3社合計で約13兆円と、昭和62年のNTT以来の大型上場となる。過去の民営化企業の上場は、多くのケースで初値が売り出し価格を上回るスタートを切っており、郵政3社の初値にも注目が集まっている。
「初値は3社とも、売り出し価格を5~10%程度上回るとの声が多い」
SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストはこう語る。売り出し価格はいずれも、市場の需要を探るために示した値幅の上限で決定。個人投資家からの高い人気を裏付けた。
上場後に3社の株価が順調な出だしを飾れば、利益確定のために短期で売り抜ける個人投資家も出ると見込まれる。一方、抽選で希望通りに売り出し株を買えなかった個人投資家は、買い注文を出すとみられる。
過去の民営化企業の上場で、乱高下に見舞われたのはNTT株だ。売り出し価格を3割以上も上回る初値がつき、その後も株価は上昇を続けた。だが、過熱の反動で下落に転じると、バブル経済の崩壊も重なって株価は長期低迷が続いた。
一方、平成6年10月上場の日本たばこ産業(JT)は唯一、初値が売り出し価格を下回った。だが、その後は企業買収などで海外のたばこ事業を拡大し、市場の評価を高めた。SBI証券の藤本氏は「郵政3社も成長シナリオをどう描くかが、株価の行方を占う」と指摘した。 ・・・ 平成27年11月3日(火)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント: 日本郵政と傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社が4日、東京証券取引所に株式を上場する。売り出し価格に基づく時価総額は3社合計で約13兆円と、昭和62年、NTT 以来の大型上場となり、郵政3社の初値に、注目が集まっている。