日本銀行がマイナス金利政策を導入した影響で、生命保険の一部商品が販売停止となっている。 |
生命保険会社は契約者から集めた保険料の多くを国債で運用しているが、長期金利が過去最低水準となり、十分な運用益を確保しづらいためだ。
「非常に厳しい環境が当面は続くだろう」。生命保険協会の筒井義信会長(日本生命保険社長)は19日の記者会見で厳しい表情を見せた。第一生命保険傘下の第一フロンティア生命保険は16日、円建て一時払い終身保険の一部の販売を停止した。富国生命保険も一時払い終身保険の一部の販売を3月から中止する方針だ。他社も同様の検討に入った。
新規に契約する保険の保険料を値上げする動きも広がりそうだ。保険会社は実際の運用利回りが契約時に約束した利回り(予定利率)を下回ると、契約者に約束した保険金を支払うために自社で穴埋めする必要がある。これは「逆ざや」と呼ばれる状況で、保険会社の経営に打撃を与えかねない。 最終更新:2月20日(土)8時38分
・・・ 平成28年2月20日(土)、読売新聞 8時38分配信より
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信金、じわり金利上げ マイナス金利の逆風の中…
■「50歳未満は4倍」の定期登場
日銀の「マイナス金利政策」のあおりで、大手銀行が預金金利を過去最低の水準に引き下げる中、一部の信用金庫で金利を引き上げる動きが出てきた。預金者の「金利がなくなってしまう」との不安を払拭する狙いとみられ、超低金利時代の中、脚光を浴びている。(藤原章裕)
熊本第一信用金庫(熊本市)は、多額の教育ローンや住宅ローンを抱える50歳未満の新規預金者の金利を優遇する「若者金利アップ定期預金」の取り扱いを始めた。50万円以上を1年間預けた場合の金利は年0・1%と従来の0・025%から大幅アップする。担当者は「問い合わせが殺到している」と打ち明ける。
遠賀信用金庫(福岡県岡垣町)もマイナス金利政策がスタートした16日から1年物定期預金(限度額300万円)に年0・15~0・3%の金利をつけた。金利を引き上げることで、「地域の人たちに安心してもらい、タンス預金に流れるのを防ぐ」(担当者)という。30億円を募集するが、19日までの4日間で約3億円集まったという。
西武信用金庫(東京都中野区)も「地元貢献の一環」として3月から定期預金の金利を引き上げる。3、4年物は店頭金利に0・01ポイント、5年物は0・02ポイント上乗せする。
信金は銀行に比べ、運用資金を市場から調達する割合が少なく、ほぼ預金でまかなっている。営業地域が狭いこともあり大手銀のように「預金が余って困る」という状態ではなさそうだ。
さらに、全国の信金の上部組織である信金中央金庫に預金すれば、利息がもらえるという安心感もある。信金中金は預金金利を公表していないが、関係者によると「日銀の当座預金につく0・1%を上回る」という。このため、日銀当座預金の一部に課されるマイナス金利分をカバーできる。
全国約260の信金で金利を引き上げる動きが広がれば、個人や中小企業の預金が銀行から流入する可能性も出そうだ。 ・・・ 平成28年2月21日(日)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント: 日銀の「マイナス金利政策」のあおりで、その関係機関・関係者からのご活躍を祈る。