河北新報 河北抄 配信より |
熊本、大分両県を中心に襲った地震のすさまじさを目の当たりにして、自然災害の無情さを痛感した。5年前の東日本大震災では2日前の3月9日、宮城県北部で最大震度5弱の強い揺れを観測した。発生以降、幾度となく起きる余震が熊本地震と同様、被災者を苦しめた。仙台市内では避難者が最大約10万6000人、避難所は288カ所に。電気がともり、郊外から市中心部に向けてガスの供給エリアが広がっていた4月7日、今度は震度6強の余震に見舞われた。市が2012年3月、震災1年の記録をまとめた「ともに、前へ仙台」を見ると、誰もが折れそうになる心を強くして対応していたことが分かる。ライフラインの復旧や被災者の住宅確保、「仙台方式」と呼ばれた震災がれきの処理に当たった経過がありのまま収められている。奥山恵美子市長は巻頭言で「順調に進んだものばかりでなく、試行錯誤も多々あった。それらを含め全てが今後への貴重な情報と考えている」と記している。つらく切ない思いをした震災の経験と教訓を伝え、生かす時が来た。(2016・4・20)・・・ 2016年04月20日水曜日、河北新報 配信より
私のコメント: 各地方紙からの自然災害に関する情報配信についても、ご活躍を祈る。