日経平均は続落、先物売りで下げ幅300円超 |
[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。低調な米経済指標を背景に米国株が下落したほか、一時1ドル101円割れとドル安/円高方向に振れた為替が重しとなり、序盤から売りが先行。後場に入ると先物市場への断続的な売りで下げが加速し、日経平均は一時334円安と軟調に推移した。TOPIXの下落率は前日比2%超となった。
日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ増額に伴う需給の引き締まりが下値を支えるとの見方は多いが、明確な効果が見られず、失望売りにつながった。海外年金による資金流入が観測されたほか、国内勢の買いも指摘されたが、いずれも下値を拾う動きにとどまり、株価の押し上げにはつながっていないという。
東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏は「前日の欧米株の下げに加え、アジア市場も株安が目立っており、国内の企業決算を淡々と織り込む中で外部環境の悪化に押されている。8月は来週の飛び石連休やお盆休みもあり、上値を買う動きにはなりにくいようだ」と指摘した。
後場には、財務省と金融庁、日銀が午後3時から財務省内で会合し、国際金融市場について意見交換すると伝わった。日経平均は同報道を受けて買い戻しなどで下げ一服感を強めたが、戻りは限られ、引けにかけて再び軟化した。
個別銘柄では、カシオ計算機<6952.T>が年初来安値を更新。2日発表した2016年4─6月期の連結業績は営業利益が同21.6%減の71億円となり、さえない業況を嫌気した売りが出た。前日にストップ高となったニッセン<8248.T>は7&iHD<3382.T>との交換比率にさや寄せし、ストップ安となった。
半面、2016年4─6月期の好決算を発表したヤマハ<7951.T>や三菱商事<8058.T>はともに大幅反発。7月既存店売上高が18.1%増となったファーストリテ<9983.T>や、日経平均構成銘柄への採用が発表されたファミリーマート<8028.T>も買われた。
東証1部騰落数は、値上がり167銘柄に対し、値下がりが1757銘柄、変わらずが46銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16083.11 -308.34
寄り付き 16227.28
安値/高値 16056.67─16275.34
TOPIX<.TOPX>
終値 1271.98 -28.22
寄り付き 1282.43
安値/高値 1269.77─1284.27
東証出来高(万株) 224069
東証売買代金(億円) 24585.83
(杉山容俊) ・・・ 平成28年8月3日(水)、ロイター 15時21分配信より
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出光創業家、昭和シェル株40万株取得 合併阻止狙い奇策
[東京 3日 ロイター] - 昭和シェル石油<5002.T>との経営統合に反対する出光興産<5019.T>創業家が対抗策を打ち出した。創業家が昭シェル株を取得。これにより出光経営陣が進める合併手続きが著しく困難になると創業家代理人は説明している。
創業家の出光昭介名誉会長の代理人は3日、昭介氏が昭和シェルの発行済み株式の0.1%に当たる40万株を市場を通じて取得したと発表した。具体的な取得時期は明らかにしなかったが、同日の終値で計算した場合の取得金額は3億8000万円近くになる。
昭和シェルとの統合に反対する昭介氏が同社の株を買う狙いは、出光興産による英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)<RDSa.L>の持つ昭和シェル株33.3%の取得を阻止することにある。両社の合併はこのRDSの持ち分取得が大前提となる。
創業家代理人によると、TOB(株式公開買い付け)ルールにおいては、大株主である創業家は出光興産の特別関係者とみなされ、昭介氏の持ち分も含めてカウントされる。
その結果、出光興産はRDSの持ち分買取で昭シェル株の3分の1超を保有することになり、買い取りにおいては、RDSとの相対取引でなく、すべての株主を対象にしたTOBをする必要がある。
経営陣にとって悩ましいのは、RDSと合意した1株当たりの買取価格1350円(3日の終値は939円)でTOBをした場合、他の多くの株主も応じ、RDSの持ち分をすべて買い取ることができなくなる可能性があることだ。
買付株数に上限を設けない場合は、他の株主の持ち分と共にRDSの株すべてを買い取ることができるが、必要な費用は5000億円と巨額になる。また、TOBを通じた全株取得は両社がうたう「対等な精神に基づく経営統合」にそぐわない。
「株式取得により合併に反対する意思を伝え、事態を早期に収束させたい。意地悪をしているつもりはない」と昭介氏の代理人を務める浜田卓二郎弁護士は記者会見で述べた。
代理人側は、インサイダー取引に該当する恐れもあることから、今後、創業家は出光興産経営陣との話し合いには応じないとしており、石油業界の大型再編の行方はさらに混沌としてきた。
創業家の動きについて出光興産は、現時点では事実関係の詳細を確認できていないため、今後調査のうえ対応を検討していく、とのコメントを発表。さらに、昭和シェル石油との経営統合が最善の策と確信しており、今後も大株主との協議を継続し、統合会社の設立に向けて取り組んでいくとした。
*出光興産のコメントを追加しました。 (浦中大我 浜田健太郎 編集:山川薫) ・・・ 平成28年8月3日(水)、ロイター 15時25分配信より
私のコメント: 東京株式市場で日経平均は続落。低調な米経済指標を背景に米国株が下落したほか、一時1ドル101円割れとドル安/円高方向に振れた為替が重しとなり、序盤から売りが先行。今日一日、その関係するポンドの大きな 値動きもあり、微妙な情況か ・・・・。