大川小、石巻市議会が控訴を了承 「賛成16 反対10」 遺族の反発必至 |
東日本大震災で児童ら84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の津波訴訟で、石巻市議会は30日、臨時会を開き、被告の市と県に賠償を命じた仙台地裁判決を不服として市が控訴する議案を賛成多数で可決した。可決を受け、市は近く控訴手続きを取る。県も同調して控訴するとみられる。
賛否は賛成16、反対10。亀山紘市長は「控訴は苦渋の選択だったが、控訴審を通じて震災の課題に真摯(しんし)に取り組む」と語った。
遺族は臨時会に先立ち市役所前で、犠牲になった子供たちの顔写真を貼ったパネルを持ち、市議に議案を否決するよう訴えた。6年生だった長男=当時(12)=を亡くした原告団長の今野浩行さん(54)は「議会の良心を見せてくれると思っていただけにショックだ」と話した。
市は提案理由で「津波到来の予見可能性を認め、教職員の避難誘導の過失を認めた地裁判決は受け入れられず、上級審の判断を仰ぎたい」と述べた。
訴訟は亡くなった児童23人の遺族29人が計23億円の損害賠償を求めて提訴。地裁は26日の判決で市と県に14億2600万円の賠償を命じた。 ・・・ 平成28年10月30日(日)、産経新聞 配信より
私のコメント: 東日本大震災で児童ら84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の津波訴訟で、石巻市議会は30日、臨時会を開き、被告の市と県に賠償を命じた仙台地裁判決を不服として市が控訴する議案を賛成多数で可決した。可決を受け、石巻市は近く控訴手続きを取る。石巻市は提案理由で「津波到来の予見可能性を認め、教職員の避難誘導の過失を認めた地裁判決は受け入れられず、上級審の判断を仰ぎたい」と述べた。TPP。・・・・