鳥インフル グッタリ作業8時間…「二度とやりたくない」 殺処分終えた職員ら、疲労濃く |
食用アヒルからH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された青森市北部の農場では29日午後、殺処分の作業を終えた青森県の職員が重い足取りでタクシーやバスに乗り込んだ。8時間作業した20代の男性職員は「きつかった。二度とやりたくない」と疲れ切った様子だった。
職員らは防護服の上から消毒液を噴射されていた。ある男性職員は「鳥を運ぶ袋が足りなくなるなど、初めてのことで準備不足もあったが、みんな一生懸命だった」と話した。
殺処分は午後8時すぎに全て終了。県の幹部は「(ウイルスの確認から)目標だった24時間以内に処分できて良かった。引き続き早期の収束に向けて取り組みたい」と前を向いた。
一方、新潟県関川村の養鶏場で約31万羽の殺処分を進める同県。29日午後の対策会議後、報道陣の取材に応じた米山隆一知事は「今のところ大きな混乱はない」と引き締まった表情を見せた。・・・ 平成28年11月30日(水)、産経新聞 08:35 配信より
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鳥インフルエンザ 感染すでに30件超 過去最速の勢い
大陸間を移動する渡り鳥を介して日本国内に広まる高病原性の鳥インフルエンザ。ウイルスの国内感染例は今季、11月末までで30件と過去最速のペースで増加しており、環境省など国は「過去最大規模の流行になるおそれもある」とみて、養鶏場などへ最大級の警戒を呼びかけている。
環境省によると、今月2日までに野鳥に関連して高病原性ウイルスが確認されたのは33件。1シーズンでの最多は平成22~23年の58件だが、11月末時点の件数は今季が過去最多だ。22~23年は家禽(かきん)でも9県の24農場で確認、約183万羽が殺処分されている。
今季の野鳥感染例は岩手県から鹿児島県まで、既に広範囲に及んでいる。環境省は11月21日、それまでに秋田、鳥取、鹿児島の各県で高病原性ウイルスが確認されたことから、警戒レベルを最高の「3」に引き上げ。
同省や農林水産省は、野鳥関連施設や養鶏場、全国の自治体などに監視体制の徹底を要請していた。
韓国ではこれに先立つ10月28日、野鳥から、のちに青森や新潟の家禽で確認されることになる「H5N6型」の高病原性ウイルスが採取された。同型はこれまで、日本国内では確認されていなかったという。
環境省は「ウイルス侵入自体を防ぐのは不可能で、早期に発見して拡大を抑制するしかない」と強調。野鳥が持ち込んだウイルスは小動物などが媒介して家禽に広がる恐れがあり、国は自治体と協力し、発見地点の10キロ圏内で監視を強化。死骸やふんなど汚染物の発見に努めている。
人への感染の恐れが基本的に少ない鳥インフルエンザが警戒されるのは、人から人へ感染する「新型インフルエンザ」へ突然変異する可能性があるからだ。
農水省の担当者は「鳥インフルの拡大防止には、消毒などの対策が重要。靴底に付いたウイルスを持ち込んでしまうこともあり、海外から帰った人は特に農場に近づかないでほしい」と話している。 ・・・ 平成28年12月3日(土)、産経新聞 14:38配信より
私のコメント: 日本国内に広まる高病原性の鳥インフルエンザ。ウイルスの国内感染例は今季、環境省など国は「過去最大規模の流行になるおそれもある」とみて、養鶏場などへ最大級の警戒を呼びかけている。環境省によると、今月2日まで 高病原性ウイルスが確認されたのは33件。1シーズンでの最多は平成22~23年の58件だが、11月末時点の件数は今季が過去最多だ。今季の野鳥感染例は岩手県から鹿児島県まで、既に広範囲に及んでいる。環境省は11月21日、それまでに秋田、鳥取、鹿児島の各県で高病原性ウイルスが確認されたことから、警戒レベルを最高の「3」に引き上げ。 花燃ゆ、鳥燃ゆ、・・・・ 花燃ゆの舞台となった近郊でも、カラスが、最近、飛ばなくなった・・・・