「石垣と瓦から読み解く松江城」マニアも満足させる分析・解説本を刊行 |
松江市ふるさと文庫の第19号「石垣と瓦から読み解く松江城」が刊行された。発行を手がける市史料編纂(へんさん)課は「松江城の石垣や瓦を総合的に捉えた初めての解説書」とPRしている。
松江市史編集委員会の松江城部会専門委員を務める乗岡実・岡山市教委文化財課長(考古学)が執筆。城内で観察できる石垣や瓦を通じて、各石材の名称や石の積み方、瓦の種類など石垣や瓦の“イロハ”を分かりやすく解説している。
さらに、石材に残された「刻印」の謎、時代ごとの瓦産地や特徴の分析など、専門性の高い記述も豊富。松江城跡の石垣や瓦を総合的に分析・解説しており、初心者も城郭マニアも満足させる内容になっている。
乗岡氏は「城は、天守など派手な建築物に目が行きがちだが、考古学の立場からみると、石垣は城跡に残る代表的遺構であり、瓦は発掘調査で最も多く出土する遺物」と指摘。「石垣にこんな見方があったのか、瓦からこんなことが分かるのか、という参考になればうれしい」と話している。
A5判、本文104ページで1部800円。千部を発行し、山陰両県の主要書店で販売している。・・・ 2017/3/3(金) 産経新聞 7:55配信より
私のコメント : 島根県への旅行は、景色や情についても、旅行客にとって、その風情を感じさせます。