〔東京株式〕反落=円高警戒、輸出株売り(4日) |
【第1部】日経平均株価は前日比172円98銭安の1万8810円25銭、東証株価指数(TOPIX)は12.49ポイント安の1504.54と、ともに反落した。円高進行が警戒され、輸出関連株を中心に売られた。
東証1部銘柄の81%が値下がりし、16%が値上がりした。出来高は22億6050万株、売買代金は2兆5741億円。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、輸送用機器、銀行業などが下落する一方、陸運業、電気・ガス業、石油・石炭製品は上昇した。
個別銘柄では、任天堂が大量の売りに押され、東芝は大幅安。トヨタ、日産自が下げ、SUBARUも軟調だった。三菱UFJ、三井住友が甘く、ファーストリテ、ソフトバンクGも下落した。半面、JR東海、JR東日本が上伸し、KDDI、NTTドコモはしっかり。塩野義、武田が買われ、7&iHDも値上がりし、中部電、関西電が強含み、JXTGは堅調だった。
【第2部】3日ぶり大幅反落。関門海が急落、JFLA、MCJは軟調。半面、ファーマフーズが上伸、商いを集めたシャープは最後に切り返した。出来高1億8308万株。
【外国株】安い。出来高24万7900株。
▽一時279円安
4日の東京株式市場は為替の円高・ドル安や前日の欧米株安が嫌気されて売りが優勢で取引が始まった。午後に一時1ドル=110円30銭台まで円高が進むと、日経平均の下げ幅は一時279円安まで拡大した。
多くの機関投資家が運用の指標とする東証株価指数(TOPIX)が取引時間中では1月18日以来約2カ月半ぶりに1500を下回った。市場では「国内金融機関の一部が含み益のある株式を売って、資金運用による利益を確保する動きを強めている」(米系証券)との観測が出ていた。
市場関係者の最大の懸念は円高。1ドル=109円台になると、「これまで株価を下支えしてきた2018年3月期の増益期待が急速に後退し、株式は一段と値下がりする」(中堅証券)と懸念されている。
(2017年04月04日 15:19) ・・・ 2017年4月4日、時事通信 15:19 配信より
私のコメント : 4日の東京株式市場は為替の円高・ドル安や前日の欧米株安が嫌気されて売りが優勢で取引が始まった。市場関係者の最大の懸念は円高。