退位法案、名称に「陛下」記さず=政府が与野党に骨子提示
政府は26日、天皇陛下の退位を可能にする特例法案の骨子を、衆参両院の正副議長を通じて与野党各党に提示した。
法案の名称は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」。政府は当初、対象が今の陛下一代限りであることを明確にするため、「天皇陛下の退位」とする考えだったが、特例法を先例にして将来的な退位制度化につなげたい民進党などに配慮し、「陛下」の文言を外した。
政府は5月19日に特例法案を閣議決定し、今国会での成立を目指す。これに先立ち、5月前半にも法案要綱を与野党に示す見通しだ。
・・・平成29年4月26日、時事通信 20:31配信より ......................................................................................
陛下「お気持ち」国民理解=退位、政府の特例法骨子案
政府が検討している天皇陛下の退位を可能にする特例法案の骨子案が25日、判明した。退位に至る経緯として陛下の「お気持ち」に言及。皇室典範の付則に「特例法は、この法律と一体を成す」との根拠規定を置くことを明記した。政府は近く与野党に骨子案を提示。大型連休後の5月19日に閣議決定し、今国会で成立させる方針だ。
政府は当初、特例法案について、陛下が退位の意向をにじませた昨年8月の「お言葉」に触れない方向だった。
天皇の政治的行為を禁じた憲法4条に抵触しかねないためだが、3月の国会提言を反映させるよう求める民進党などの主張に配慮し、「お気持ち」との表現で歩み寄った。
法案の名称は「天皇陛下の退位等に関する皇室典範特例法」とした。「陛下」の2文字を盛り込むことで、今の陛下一代限りの措置であることを明確にする狙いがある。
骨子案は、退位に至る事情について「天皇陛下が83歳と高齢になり、今後の活動を続けることが困難となることを深く案じておられる」と指摘。「国民はこの天皇陛下のお気持ちを理解し、共感している」とした上で、「皇室典範4条の規定の特例として、天皇陛下の退位及び皇嗣の即位を実現する」と記した。
退位や皇位継承の時期については、「法律の施行の日限り、退位し、皇嗣が直ちに即位する」と規定。施行日は「公布から3年以内の政令で定める日」とした。政令の制定に当たっては、「皇室会議の意見を聴く」ことも盛り込んだ。
天皇、皇后両陛下の退位後の称号はそれぞれ「上皇」「上皇后」とした。
2017/04/25、 時事通信 20:35 配信より
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「陛下の思いと違い残念」=同級生の明石さん-今月皇后さまから電話も
天皇陛下の同級生の明石元紹さん(83)は、ビデオメッセージ公表前の昨年7月21日夜、退位の恒久制度化を望む思いを陛下から電話で聞いた。政府の有識者会議の最終報告を踏まえ、一代限りの特例法で決着する見通しとなったことに、「陛下の思いと違う結果になったのは非常に残念。有識者会議の内容を見ていて、議論が尽くされたとは到底思えない。今の政権には本当に失望している」と話した。
今月1日午後9時すぎには、皇后さまからも自宅に電話があった。皇后さまは2年前、皇居で両陛下の傘寿を記念して古式馬術が披露された際の話をされ、馬術経験者の明石さんに伝承への協力を求めた。電話では「いろいろやっていただいて、本当にありがとうございます」と感謝されたが、退位の議論についての言及はなかったという。
明石さんは、過去に皇后さまから電話がかかってきたのは記憶にないと説明。「政府が陛下の意向と異なる決着にしようとしていることから、私に電話したのだと感じた」と推し量った。
明石さんは幼稚園時代から陛下と親交があり、学習院初等科から高等科まで同級生。
2017/04/21 時事通信 19:54 配信より
私のコメント: 今までに、皇后さまと 話したことは、・・・・・・