(交流戦、西武1-5広島、3回戦、西武2勝1敗、9日、西武ドーム)広島が西武エースの涌井を六回途中でKOし、連敗を「10」で止めた。先発バリントンは7回1失点で5勝目(2敗)。松山はプロ初本塁打を放った。久しぶりに、赤ヘルが躍動した。二回に先頭の栗原が左前打で出塁すると、二死から松山が9球粘って四球でつなぎ、石原が中前適時打で先制した。「初球から甘い球は打ちに行こうと思っていた」前回対戦(5月25日、マツダ)では、8安打しなはがら零封された涌井からついに先制点をもぎとった。石原は四回にも左前適時打を放ち「点につながるなら何でもいい。まだまだ行くよ」。勢いに乗って東出にも中前適時打が飛び出した。六回には、九国大から入団4年目の松山が、うれしいプロ初本塁打となる2ラン。「何を打ったか分かりません。とにかく抜けてくれと思って走りました。うれしいです」と声を弾ませた。この一撃で涌井をノックアウト。苦杯をなめさせられてきた相手エースをマウンドから引きずり降ろした。12年ぶりに10連敗を喫したが、野村監督も「どうしたら通常に戻れるか。悪い経験も肥やしにしていかないといけない」と前を向いた。悪夢もいつかは覚める日が来ると信じている。・・・平成23年6月9日(木)、サンケイスポーツ 配信より