南海トラフ巨大地震:死者最大、4万3000人・・知事「冷静に受け止めて」 /三重 |
◇津波、鳥羽で27メートル
最大死者数のうち約3万2000人は津波によるものとされ、今回の発表では、今年3月の第1次報告にはなかった平均津波高も示された。断層がずれる位置などにより市町の平均津波高は異なるが、最大は大紀町と御浜町の13メートル。このほか、南伊勢町と紀北町、熊野市、尾鷲市の熊野灘沿岸の4市町が10メートル以上となっている。伊勢湾沿岸部でも6~4メートルとしている。また、地形を細かく検討したことにより、最大津波高も若干修正され、最大の鳥羽市は第1次報告時の24・9メートルを上回る27メートルとなった。このほか、志摩市(26メートル)と南伊勢町(22メートル)が20メートル超となった。これらの津波は、尾鷲、熊野両市で最短4分で1メートルの第一波が到達するのをはじめ、「県内では対応できる防潮堤は、まずない」(県防災企画・地域支援課)という高さ10メートルの津波も、紀伊半島沖で断層のずれが発生した場合、熊野市には最短13分で到達するという。1センチ以上の浸水が予想されるのは、10市10町の1万5700ヘクタール。うち東日本大震災の被災現況調査から建物の全壊が大幅に増える2メートル以上の浸水となるのは7390ヘクタールに上っている。10メートル以上も志摩市と南伊勢町(各40ヘクタール)など計110ヘクタールとなっている。浸水面積が最も広いのは伊勢市の3290ヘクタール。次いで松阪市2720ヘクタール、志摩市2180ヘクタール、津市1940ヘクタールの順。志摩市は2メートル以上の浸水面積が1540ヘクタールで県内市町で最大となっている。鈴木知事は新想定について「死者数がこんなに多くなるのかという驚きがあったのは事実だ」と述べた。その上で「県民には、数字に一喜一憂することなく、冷静に受け止めていただきたい」と求めた。また、県内に大きな被害をもたらした地震が1605年(慶長地震)、1707年(宝永地震)、1854年(安政東海、南海地震)、1944年(昭和東南海地震)と100~150年周期で発生していることを指摘。「こういう現実的な大きな地震に対し、ハード整備やソフト対策をどうするかということが先決であり、しっかり対応していきたい」とし、県民にも自助・共助の取り組みを着実に進めるよう呼びかけた。県は、大地震に対応する具体策を明示した県新地震対策行動計画(仮称)の中間案を今年度内にまとめ、来年度の早い時期に計画の策定を目指すとしている。
◇生きるため備え、逃げる
◆課題 耐震化率伸び悩みや勧告などの反応鈍い
南海トラフ巨大地震被害想定は、死者数などが衝撃的な内容となったが、早期の避難行動や住宅耐震化で被害は大幅に軽減されるとされ、鈴木英敬知事は「生きるために備える」「生きるために逃げる」の取り組みを着実に進めるよう県民に求めた。しかし県内では、避難勧告・指示に対する反応の鈍さや、住宅などの耐震化率の伸び悩みなども顕在化しており、今後取り組むべき課題は多い。内閣府の発表では、最大の死者数が想定されるケース(早期避難者率20%)でも、効果的な避難の呼びかけが行われ早期避難者率70%となった場合は、津波による想定死者数は3万2000人から半減するとしている。県防災企画・地域支援課によると、東日本大震災時、県内18市町で32万人余に避難勧告・指示が出たが、実際に避難所に行った人は2247人で対象人数の0・7%。10年2月の南米チリ津波の際も12市町で計約18万人に避難勧告・指示が出されたが、避難者は3460人(1・9%)にとどまった。同課は「高台などに逃げた人も相当数いるはずだが、避難率が低かったのは事実」という。鈴木知事は「意識は高まっているが、行動に移せていない。今想定を機に自ら避難所の場所や経路などをよく確認してほしい」と求めた。一方、国の想定は、08年度に全国で約79%だった耐震化率が90%になれば、建物倒壊による死者数はほぼ半減、95%なら3分の1になるとしている。ところが県住宅課によると、08年時点で県内の耐震化率は約78%と全国平均より低い。県は耐震工事、設計、診断に県独自補助も加え、15年度末に90%、20年度末には95%にすることを目標にしている。11年度は補助件数が工事、設計、診断ともに過去最高となったが、同年度末の耐震化率は82・2%で、目標達成は困難な状況だ。同課は「不況で新築が減っているのが要因。目標に近づけるようにしたい」としている。【田中功一】
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◇主な市町の反応
■鳥羽市
最大津波予想高が24・9メートルから27メートルに引き上げられた鳥羽市。市防災危機管理室の担当者は「これからも揺れが来たら逃げろ、という啓発活動を進めていく」と冷静に受け止めた。また、答志島などの離島の避難路が狭く、倒壊家屋などで塞がれる可能性があることについて「他の逃げやすい道を探すしかない。高台までは、手すりを設置するなどの対策は既に取っている」と話した。
■志摩市
最大26メートルの津波が押し寄せるとされた志摩市の大口秀和市長は「すぐ逃げることの大切さを市民に訴えたい。そのため、市民の自助努力、自己責任を強く促したい」と強調した。高台が見当たらない低地部には、避難タワーの建設や土盛りをした「命山」の築造も検討し、一部は新年度予算に盛り込みたいとしている。また、今年度中に今回の想定を反映させたハザードマップを作成、各戸に配布する予定だ。
■伊勢市
水深1センチ以上の浸水面積が3290ヘクタールと、県内最大となった伊勢市。市危機管理課は「3月に県が発表した浸水予測面積の方が広かった。これからも県の資料に基づいて防災対策を進めたい。現在、12の小中学校の校舎に外付け避難階段を設置している」と説明した。
■松阪市
松阪市は、水深1センチ以上の浸水面積が2720ヘクタールと、県内では伊勢市に次いで広かった。市防災危機管理室は「県の想定より小さかった。ただ、11ケースの地震が想定されており、安心できない。しっかりと精査する必要がある」と話している。
■御浜町
平均津波高13メートルとの予測が出た御浜町の防災課は「町で防波堤や津波タワー建設などハード面の対応がすぐにできるかというと、それは難しい。県の対応を見つつ、地域と自主防災の育成、強化に力を入れたい」と話した。
■四日市市
コンビナートがある四日市市は震度6強、平均津波高4メートル、水深1センチ以上の浸水面積が270ヘクタールとなった。市危機管理室は「心配だが、地区別の数字がないため、どう影響するか分からない」と困惑した様子だ。「今後、県が詳細な浸水域図を作ると思うので、それを踏まえて市としての対策を取りたい」と述べた。【大野友嘉子、林一茂】
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◇市町別平均津波高と最大津波高
平均津波高 最大津波高
大紀町 13メートル 16メートル
御浜町 13メートル 16メートル
南伊勢町 12メートル 22メートル
紀北町 12メートル 19メートル
熊野市 11メートル 17メートル
尾鷲市 10メートル 17メートル
紀宝町 9メートル 11メートル
志摩市 8メートル 26メートル
鳥羽市 7メートル 27メートル
津市 6メートル 7メートル
伊勢市 6メートル 9メートル
松阪市 6メートル 7メートル
明和町 6メートル 8メートル
鈴鹿市 5メートル 6メートル
四日市市 4メートル 5メートル
桑名市 4メートル 5メートル
木曽岬町 4メートル 5メートル
川越町 4メートル 4メートル
◇市町別浸水面積
1センチ 30センチ 1メートル 2メートル 5メートル 10メートル
以上 以上 以上 以上 以上 以上
津市 1940 1590 720 170 * --
四日市市 270 170 30 10 -- --
伊勢市 3290 3130 2530 1460 20 --
松阪市 2720 2460 1730 830 10 --
桑名市 20 20 20 * -- --
鈴鹿市 160 100 50 30 -- --
尾鷲市 560 550 510 450 190 *
鳥羽市 820 800 730 620 200 10
熊野市 210 200 190 160 80 *
志摩市 2180 2100 1900 1540 550 40
木曽岬町 20 10 * * -- --
朝日町 * * * * -- --
川越町 60 40 20 10 -- --
明和町 990 900 600 240 * --
玉城町 * * -- -- -- --
大紀町 70 70 60 50 30 *
南伊勢町 1210 1180 1090 970 600 40
紀北町 890 870 800 710 300 10
御浜町 140 130 100 90 50 --
紀宝町 140 120 90 40 20 --
※単位はヘクタール(1ヘクタールは0.01平方キロメートル)。*は10ヘクタール未満、-は浸水なし。 〔三重版〕 8月30日朝刊 ・・・ 平成24年8月30日(木)、毎日新聞 12時22分配信より
私のコメント : 今までの経緯、ブログ掲示の内容は、三重県の各関係機関の皆様にも、理解していただけると思う。私は、日本外務省、日本赤十字社 本社 国際部、ドイツ総領事館、イギリス大使館、オランダ総領事館、ベルギー大使館、等との関係、私が、慶應義塾大学 商学部卒業後、私が、対応してきている産業連関表分析 研究の経緯により、国立大学法人 三重大学 人文学部 法律経済学科 朝日幸代教授と私との面会対応が、山口県山口市においてある。今回、鈴木英敬知事から「南海トラフ 巨大地震:死者最大、4万3000人 全壊は23万9000棟」について、「率直に言って驚いている」、「想定は千年、万年単位の時間軸でとらえた理論値上の数字だ」、冷静に受け止めるよう三重県民に呼びかけているとの内容に関して、私は、三重県 四日市市に赴き、四日市市の現況も把握し、国立大学法人 三重大学 人文学部 法律経済学科 朝日幸代教授との間で、三重県、「産業連関表分析」の見地から、三重県における「南海トラフ 巨大地震」の予測、三重県における地震、台風 等の災害事故 予防につき、懇談したいと希望している。






































