貿易収支→輸出入の差額 経常収支→国の「稼ぐ力」 |
Q そもそも貿易収支とは。
A 海外との貿易で、輸出額から輸入額を差し引いた金額のこと。東日本大震災の影響で原発が停止して以降、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)や原油の輸入が急増していることで、最近は貿易赤字が定着しているんだ。
Q 貿易赤字が続くのは悪いことなのかな。
A 貿易赤字は、企業決算の赤字でいうところの損とは違うので、一概に悪いとはいえない。日本の「稼ぎ方」が変わることでも、赤字は増えるからだ。輸出を原動力に成長した時代は、貿易黒字が大きかった。今は輸出産業が生産工場を海外に移しており、輸出は伸びづらい。また、国内消費が活発になって輸入が増えても、貿易赤字は拡大する。
Q 経常収支というのも聞くね。何が違うの?
A 経常収支は、日本全体が海外から「稼ぐ力」を表している。貿易収支のほか、海外企業への投資から得た利子や配当といった所得収支、海外旅行などのサービス収支などを足す。今の日本は、国内で生産したモノの輸出だけでなく、海外での生産や投資などで幅広くもうけている。だから経常収支は今年二月から黒字を維持している。
Q 経常収支が赤字になるとどうなるの。
A 海外から稼ぐ力が衰えれば、「国力低下」と受け取られかねない。日本国債の信用力が落ち、景気悪化を招くおそれがあるとの指摘がある。ただ当面は、海外への投資が生み出す利子や配当が潤沢で、黒字が続くとみられている。
・・・ 平成25年10月22日、東京新聞 朝刊より
私のコメント : 財務省が11月20日発表した10月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆907億円の赤字だった。赤字は16カ月連続、10月として最大を記録した。

































