賀状に見る 鴎外交友録 文京の記念館 文人らの15通を展示 |
軍医だった鴎外は一九〇六(明治三十九)年一月十二日、日露戦争の戦場から帰還。来年の干支(えと)と同じ午年(うまどし)。自宅には、劇作家小山内薫(おさないかおる)や歌人平野萬里(ばんり)から馬をモチーフにした賀状が届いていた。馬の蹄鉄(ていてつ)や四つ葉のクローバーなど幸運の象徴が描かれ、鴎外の帰国や新年を喜ぶ空気を伝える。
記念館ではこの年を含め、一八九二~一九二一年までの鴎外宛て賀状八十通を所蔵している。今回展示されている十五通には、版画や挿絵入り、文字のみといった送り手の個性が表れるものや、留学先や旅先から投函(とうかん)され、当時の世相を映すものもある。
森本美穂副館長は「鴎外の生きた時代背景や、今と変わらぬ交流のぬくもりを感じとってほしい」と話す。来年一月二十六日まで。午前十時~午後六時。一般三百円。
十二月七日、森鴎外記念会の山崎一穎(かずひで)会長の講演会「『鴎外宛年賀状』を読む」を開催。要申し込み。問い合わせは、記念館=電03(3824)5511=へ。 (原尚子) ・・・ 平成25年11月30日、東京新聞 配信より
私のコメント : 東京都 文京区立森鴎外記念館(千駄木)にて、十二月七日、森鴎外記念会の山崎一穎(かずひで)会長による講演会「『鴎外宛年賀状』を読む」が開催されます。