<中国>破綻取りざたの「影の銀行」 元本返済を発表 |
デフォルトが懸念されていたのは、今月31日に償還期限を迎える金融商品。中国大手、中誠信託が組成し大手国有銀行の中国工商銀行が窓口となって販売した。
中国メディアによると、年利10%程度で30億元(約510億円)を募集。富裕層ら約700人に販売された。
資金は山西省の民間炭鉱会社に投資されたが、同社の経営者が不正経理で当局に拘束され、肝心の炭鉱採掘権が取得できていない事実が発覚。中誠信託は今月、「期限に償還できない可能性がある」と発表した。中国の金融当局が「影の銀行」に警鐘を鳴らすため黙認するとの観測も流れ、大手金融機関が扱った初の大規模デフォルトの可能性が金融市場の不安材料になっていた。
中誠信託が27日発表した救済策は、利息を支払わない代わりに元本を返済するとの内容で、返済資金の出所は公表されていない。中国紙には商銀系の不良債権買い取り会社が肩代わりするとの報道も出ている。
モラルハザード(倫理欠如)の拡大も懸念される今回の救済については当局の影もちらついているが、政府はいっさいのコメントを発表していない。
◇ことば:影の銀行
銀行融資以外の方法で資金をやりとりすることを指す。金融当局の監督が十分に行き届かないことから「シャドー(影)バンキング(銀行)」と呼ばれる。資金規模は中国国内で20兆~30兆元(約340兆~510兆円)に上るとの試算があるが、実態は不明。銀行から融資を受けにくい民営企業や中小企業、地方政府の開発会社などが高金利で発行した債券などをまとめた金融商品などが代表例。これらの金融商品は年率6%程度と銀行預金(3%程度)より利回りが高いため、投資家の人気を集めている。だが、経営が不安視される企業や採算性が疑問視されるプロジェクトに資金が流れているケースもある。破綻すれば予想以上に危機が連鎖する危険が指摘されている。 最終更新:1月27日(月)21時46分
・・・ 平成26年1月27日(月)、毎日新聞 20時32分配信より
私のコメント : 産業連関分析表における国際間の教育とも関係する内容でもあるが、中国金融とドイツ金融の結びつきは、過去に、田中義一総理大臣時代、以前よりも前、昔から古いものがある。