<トルコ>中央銀行 緊急大幅利上げ12%に |
トルコ中銀は会合後の声明で、「物価の見通しが著しく改善するまでは、引き締め姿勢を継続する」と表明。現在7%台半ばのインフレ率を目標の5%に引き下げるため、追加の利上げも辞さない姿勢を示した。
トルコでは、米国の量的緩和縮小に加え、閣僚の汚職疑惑による政局の混乱や新興国の成長減速懸念が重なり、昨年末以降リラ売りが加速。年初から27日までの対ドル下落幅は6%に達していた。トルコ中銀は21日の定例会合でいったん利上げを見送ったものの、海外への資金流出に歯止めをかけ、リラ安による国内物価の上昇を抑えるため、大幅利上げが不可避と判断した模様だ。
新興国では、インドの中銀も28日の会合で市場予想を覆して利上げに踏み切ったほか、ブラジルが15日に7会合連続で利上げを実施するなど、米国の量的緩和縮小決定後の通貨下落とインフレの抑止のための防衛的な利上げが相次いでいる。市場には、相次ぐ新興国の利上げが世界経済の成長を鈍化させるとの懸念がある一方で、トルコの大幅利上げに対しては「市場安定への政策当局の強い意志を示すもの」(英シンクタンク)と好感する声が強い。
外国為替市場ではトルコの利上げ発表後、「安全資産」として買われていた円が売られ、1ドル=102円台から103円台半ばまで円安・ドル高が進んだ。また、南アフリカ・ランドや豪ドルなど新興国通貨も大きく値を上げた。
・・・ 平成26年1月29日(水)、毎日新聞 11時22分配信より
私のコメント: 日本・トルコ 間における首脳往来についても、最近、特に、多い、今後の動静についても、日本外務省による見解が、必要になってくると感じる。