石川の流通に影響拡大 太平洋側大雪 |
澁谷工業(金沢市)は、関東に出荷する製品の一部が15日の到着に間に合わず、据え付けに影響が出た。小松ウオール工業(小松市)も一部の品物が届かない状態だ。ジェイ・バス(小松市)も関東から一部の部品の入荷が間に合わず、17日は同市の工場を停止し、18日に再開した。
食品関係では、関東産が主流となるネギが滞り、卸値や店頭価格が上昇した。丸果石川中央青果(同市)によると、2月に扱うネギは埼玉、群馬、茨城県産が約6割を占める。18日の卸値は1キロ当たり760円で、前年同期の2倍となった。同社は現在出回っているネギが降雪前のものとし、今週末に「さらに入荷が減る恐れがある」とする。近江町市場(同市)の「北川食品」では、石川県産のネギに通常より2~3割ほど高い値が付いた。
金沢市内の中学校6校では18日、学校給食に使うネギが確保できず、一部をタマネギで代用した。スーパーではアルビス(射水市)でヨーグルトなどが一時品薄になり、カジマート(津幡町)では、ほうれん草や豆腐などの入荷が遅れた。
交通・運輸業界にも影響が出た。佐川急便金沢店では、山梨県内や長野県の上田、佐久地方への荷物の受け付けを取りやめ、ヤマト運輸は山梨、長野両県への荷物の受け付けを停止した。両社とも、関東方面への配送は遅れるとしている。北陸鉄道(金沢市)は加賀温泉駅と東京・八王子を結ぶ路線で14日は八王子発の片道、15~17日は往復便を運休した。
書店では、東京から届く雑誌類が一日遅れとなった。8店舗を展開する「うつのみや」の柿木畠本店(金沢市)では発売延期を伝える紙が張り出された。
宿泊業では金沢ニューグランドホテルで15、16日にバスツアー客約100人が宿泊をキャンセル。今週は落ち着いているが、担当者は「これから雪がひどくなると、またキャンセルが増えるかもしれない」と話した。一方で、石川県旅館ホテル生活衛生同業組合は「関東からの観光客は関西や中京方面に比べて割合が小さく、全体として影響は限定的ではないか」とみている。
・・・ 北國新聞社 最終更新:2月19日(水)9時19分より
私のコメント : 石川県内、食品関係では、関東産が主流となるネギが滞り、卸値や店頭価格が上昇した。丸果石川中央青果(同市)によると、2月に扱うネギは埼玉、群馬、茨城県産が約6割を占める。18日の卸値は1キロ当たり760円で、前年同期の2倍となっているとのこと、石川県内一般消費者の負担も、大きい。