大雪、埼玉県の農業被害は229億円 自然災害で過去最大に |
県農林部によると、最も農業被害が大きかったのは深谷市で62億8200万円。次いで、本庄市21億3600万円▽熊谷市14億3800万円▽上里町9億4400万円▽神川町7億3900万円-などだった。
野菜の被害額は82億5千万円。キュウリ29億円、トマト8億4千万円、イチゴ7億7千万円、ブロッコリー6億2千万円など。パイプハウスなどが雪で潰れ、促成栽培で出荷時期を迎えた野菜や、5月以降に出荷する苗の被害が目立った。
花植木の被害は10億5千万円。ユリ3億円、花壇苗2億2千万円、チューリップ5千万円など。果樹の被害は計2億3千万円。雪の重みによる枝折れ被害が目立ち、ミカン1億8千万円、ウメ3千万円、ブドウ2千万円など。
畜産の被害は2億2千万円。鶏10万3500羽(1億2千万円)、牛201頭(9千万円)、豚105頭(200万円)が畜舎が潰れて圧死したり、暖房が止まって死ぬなどしたほか、出荷できない生乳は廃棄処分になった。
施設被害はパイプハウスが52億9千万円、鉄骨ハウスが46億2千万円、ガラスハウスが2億4千万円。このほか、畜舎・堆肥舎などでも屋根が潰れるなど19億2千万円の被害があった。
県農林部は今後も被害が拡大すると予想。来週中にも県農業災害対策特別措置条例に基づく特別災害として指定する予定。 ・・・ 平成26年2月22日(土)、産経新聞 9時13分配信 より
私のコメント : 埼玉県内の農業被害は実態が明らかになるにつれて深刻さを増し、県が21日にまとめた被害額は県北部を中心に55市町村で計229億円に達している。また、埼玉県農林部は今後も被害が拡大すると予想している。被害金額以上に、農作物は、農地から生産される生産物で、工場で生産される工業生産物とは違うことも、消費者は、今後更に、その認識をしていかなければいけない。