台風11号 お盆の交通網大混乱 淀川花火などイベント中止 |
空の便は中・四国、九州の発着を中心に約450便が欠航。各地の空港の国内線ターミナルでは、大きな荷物を持ってダイヤを確認する家族連れらの姿が目立った。羽田空港から長崎県へ向かう長女(10)を見送った女性は「台風で引き返す可能性もあるので、到着したと確認するまで羽田に待機します」と心配顔だった。
一方、9日は国際線の出国もピークに。事前予想で2万4300人が出国する見通しだった関西国際空港では悪天候のため、中国・上海行きの一部の便で欠航が見込まれている。親類と韓国・ソウルに向かう大津市の会社員の女性(58)は「事前にフライトを確認してから空港に来た。台風から逃れてグルメを楽しみたい」。
鉄道のダイヤも大幅に乱れた。JRは大和川の水位が上昇したため、関西線のJR難波-奈良間の運行がストップ。同線の亀山-加茂間、桜井線の奈良-高田間などでも運転を見合わせた。
高速道路は、神戸淡路鳴門自動車道の洲本-鳴門間の上下線が通行止めに。宮崎カーフェリーやオレンジフェリーなど関西と九州・四国を結ぶフェリー各社は全便を欠航した。
各地のイベントも相次いで中止になった。
毎年約50万人の人出があり、今年で26回目を迎えた大阪の夏の風物詩「なにわ淀川花火大会」は同日朝に中止を発表。10日に順延日を設けていたが、荒天が続くと予想されるため、初めて順延日を含めた完全中止を決定した。事務局がホームページで告知したところ、観覧席の予約客などから問い合わせが殺到し、スタッフが対応に追われた。
同じく大阪では、万博記念公園で予定されていたFM局主催の野外コンサートも中止に。もともと「雨天決行」としていたが、風雨が強まったため、安全面を考慮したという。
京都府福知山市では、昨年8月15日に起きた露店爆発事故から1年を前に、「被害者の会」が10日に予定していたシンポジウムの中止が決定した。
激しい雨に見舞われた四国では、9~12日の日程で約1万9千人が参加する予定だった高知の踊りの祭典「よさこい祭り」の前夜祭(9日)が中止に。10日以降の日程は、台風の進路や被害状況などをもとに改めて判断するという。
徳島県鳴門市の阿波おどりも9日の開幕が見送られ、担当者は「いろいろなプログラムを用意していたのに…」と無念さを募らせた。
・・・ 平成26年8月9日(土)、産経新聞 15時4分配信より
私のコメント : また、三重県においては、 9日、津地方気象台が「大雨特別警報」を発表、これまでに経験したことのないような大雨となっているところがあり、土砂災害や低地の浸水、河川の増水やはん濫に最大級の警戒をする必要あり、9日夕方までの24時間の雨量が400ミリ近くに達している地域があるとのこと。