米価下落に農家悲鳴 滋賀県内「作るほど赤字」 |
昨年までの豊作もあり、米の在庫が増えるとの予測から、農家に支払われる概算金が全国で暴落。さらに、県内では冷夏や日照不足で米粒がうまく太らず、出来栄えも不調だった。近畿農政局が発表した県産米の収量を示す作況指数は「97」と11年ぶりの低い数値となる一方、「JA全農しが」が示す県産コシヒカリ(一等米)の概算金は60キログラム当たり9200円で、昨年の同1万2300円から大幅ダウン。一等米の比率も各品種で低下した。
東近江市愛東地区の農家でつくる農事組合法人「アクティブファーム百済寺」は集落の6ヘクタールでコシヒカリやキヌヒカリを栽培。収量は前年より増えたが、150万円近い減収を見込む。代表の山本友彦さん(60)は「肥料や苗など資材費が高騰する一方、米価は驚くほど落ち込んだ。作るほど赤字で、このままでは後継者が育たない」と嘆く。
県農業経営課の担当者は「農家からは、肥料代や農機具のレンタル代を支払うのも厳しいと聞く」とする。三日月大造知事は10月末、国会と農林水産省を訪問して米価下落への対策を緊急要望した。
・・・ 2014年11月16日 京都新聞 17時47分配信より
私のコメント: 米価・農業の各問題に関しても、JA・農業関係者からの農業有識者への支援と連携を期待している。