【衆院選2014 注目区を行く】埼玉7、10区 自公VS民維の共闘対決 |
3日早朝、7区と10区の境界となる東武東上線鶴ケ島駅西口で、政党が異なる候補が2人並んで異色のコラボ演説を行った。
持ちかけたのは小宮山。公示前日の1日、「野党共闘を」と坂本に電話し、急遽(きゅうきょ)決まった。「維新も民主も一緒にやっているという大きな政治の流れを有権者に知ってほしい」と強調する。だが、陣営は前回選挙で7区の維新が獲得した4万4千の票について「全く意識していないということはない」と打ち明ける。
自民の神山佐市は初当選した前回が7万8千票。当時未来の小宮山は4万4千票で敗れたが、比例復活で4選を果たした。このとき民主は3万8千票。小宮山に民主票が加われば単純計算で神山と互角。維新票の行方が注目される中で坂本との共闘アピールだった。
10区も前回は自民の山口泰明が8万5千票で小選挙区を制し、坂本は2万9千票差で比例復活当選。未来が2万票、民主も1万8千票を得ており、民主票と候補者調整で比例に回った前回未来の生活元職票が鍵を握る。坂本には民主系議員も一部支援しており、小宮山との連携は民主との共闘を象徴してみせた形だ。
神山も3日夜、川越駅東口の演説会で公明党参院議員の西田実仁と握手。「自公連立政権が継続できるかどうか重要な選挙」と声を張り上げ、平成11年の自自公連立政権誕生以来の友党との蜜月ぶりを披露した。
神山陣営幹部は4日、維新票が7区の勝敗を占うとして民主・維新共闘を「あなどれない」と警戒。陣営の引き締めを図り、7区内で2万票以上あるとされる公明党支持層への声掛けを強めるよう指示を出した。
山口は5日午前、坂戸市の若葉駅東口で行われた公明の街頭演説会に参加、拍手で迎えられた。公明県幹部は「初出馬した平成8年から同志として戦い、今回もいの一番に推薦した」と長年の信頼関係を強調、全力で支える考えを示した。
共闘を競う7、10両区。その成果が注目されている。=敬称略(石井豊)
・・・ 平成26年12月6日(土)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント : 各県の関係者、関係機関からのご健闘を祈る。