箱根観光「安心して来て」 食料に土嚢…集客増へ安全対策強化 |
イタリアのベネチアングラスの名品を多数展示し、箱根の観光スポットとして唯一、大涌谷を望める「箱根ガラスの森美術館」(箱根町仙石原)には、年間50万人が訪れる。
平成23年の東日本大震災を受け、長期保存が可能な水やレインコート、簡易トイレ、手動で発電する携帯充電器などを一式にした防災対策キット100人分を常備しているが、新たに、同キットを100人分追加配備することを決めた。
岩田正崔(まさたか)館長は「日本は全国的に、いつ、どんなときに自然災害が起きてもおかしくなく、来場者の安全を守るため(追加配備を)決めた。今は、緑を楽しめる時期で、ぜひ安心してお越しいただきたい」とアピールする。
一方、19世紀フランスの印象派を中心とした西洋絵画や日本画など約9500点に及ぶ美術品が楽しめるポーラ美術館(同)。広報担当の中西由里香さんは「1、2割の来場者減になっている」と明かす。
「大涌谷中心地から約1・5キロ離れており、仮に水蒸気爆発などがあっても噴石が飛んでくることはないだろうとみている」としつつも、今回の警戒レベル引き上げを受け、追加対策として、火山灰の影響を受けたときを想定し、灰をすぐに回収できるよう、土嚢(どのう)袋やスコップ、じょうろのほか、来場者向けには非常用食料のほか、濡らして口にあてられるようタオルを追加購入したという。
中西さんは「建物の安全な場所の確保などもできており、安心して訪れていただきたい」と話す。
このほか、水族館やゴルフ場などを備える芦ノ湖畔のレジャー施設「箱根園」(同町元箱根)も、「独自に策定している防災対策マニュアルを基に、対策を進めている」(高橋怜・プリンスグランドリゾート箱根マーケティング戦略リーダー)。
県などは今後、大規模な箱根集客キャンペーンを展開するほか、安全に関する細かな情報発信も積極的に行うことを決めており、安全と観光の両立を図る官民の取り組みが活発になっている。(那須慎一) ・・・ 平成27年5月23日(土)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント: 噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ、活発な火山活動が続く箱根山についても、今までの報酬に見合った各地元 各代議士・各地方自治体による、各地域からの情報発信、その安全対策に関してのご活躍も祈る。