口永良部島噴火 黒煙、マグマ水蒸気爆発か 「数年間繰り返す恐れ」 |
東大地震研究所の中田節也教授(火山学)によると、口永良部島・新岳(しんだけ)の直下には推定で深さ3~5キロの場所にマグマだまりがある。ここから上昇したマグマが、深さ200メートル付近で地下水と接触し、大量の水蒸気が発生して爆発的な噴火が起きたとみられる。
この仕組みは過去に大規模な噴火が起きた浅間山(群馬、長野県)などと同じという。一方、御嶽山や箱根山(神奈川、静岡県)で懸念される噴火は、地下水がマグマで間接的に加熱される水蒸気爆発だ。
今回の噴火形態は「ブルカノ式」と呼ばれる。溶岩でふさがっていた火口がガスの圧力で開き、ガスが一気に噴き出して激しい爆発音や黒い噴煙を伴った。噴火の規模は前回の昨年8月より大きい。
防災科学技術研究所によると、今年3月上旬から噴火直前までの3カ月弱で、新岳付近が約4センチ隆起したことが衛星の観測データで分かった。マグマの蓄積で山が膨張したとみられる。
今回の火砕流は、火山灰やガスを含む噴煙がいったん上昇した後、失速するように崩れ落ちる「噴煙柱崩壊型」。溶岩ドームの崩落で発生した雲仙普賢岳(長崎県)とは違う仕組みだ。
東日本大震災以降、各地で火山活動が活発化している。日本の火山は、海洋プレート(岩板)が陸側に沈み込む海溝に並行して帯状に連なっている。帯状の地域の地下でマグマが発生しているためで、口永良部島は九州以西に延びる南西諸島海溝沿いに位置する。
中田教授は今後の見通しについて「最長で数年間にわたり、断続的に噴火を繰り返す可能性がある。最初の噴火が最大規模とは限らない。火砕流が今回と違う地域に流れる恐れもある」と話している。 ・・・ 平成27年5月30日(土)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント: 石橋湛山先生、ご自身が著作された書物、また、日本の昔話、日本 各 古文・・・、「竹取物語」 等についても、代議士、政治家、各分野の専門家におかれては、それを読み、古典の素養も身につけ、その内容について、わからない点は、その分野における有識者へ聴くという努力も心がけましょう。