【高校野球東東京大会】決勝は関東一VS日大豊山 |
第97回全国高校野球選手権大会東東京大会は25日、神宮球場で準決勝2試合が行われた。第1シードの関東第一は、帝京と対戦。伊藤雅人主将(3年)が5打点の活躍を見せ、昨夏準決勝で敗れた帝京にリベンジを果たし、4年ぶりの決勝進出。いずれもノーシードで勝ち上がった日大豊山-篠崎戦は、日大豊山の主戦・吉村貢司郎投手(同)が170球の力投で得点を許さず、10年ぶりの決勝進出を決めた。東東京大会の決勝は27日午後1時、試合開始の予定。きょう26日午前11時からは、西東京大会の決勝が行われる。
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■“新都立の星”篠崎健闘に拍手
都立勢で唯一、4強入りした篠崎が25日、準決勝で日大豊山と対戦した。序盤に失った3点を返せずに敗れたものの、“新都立の星”の快進撃に健闘をたたえる大きな拍手が送られた。
「自分たちのベストを出せた試合だった」。渡辺拓主将(3年)は、惜敗した試合を振り返った。
平日の練習は、わずか2時間。グラウンドはサッカー部と供用という環境だが、練習時間の3分の2を打撃練習に充て、攻撃のチームに成長した。今夏はノーシードながら、準決勝に勝ち進んだ。
救援した山本紘平投手(同)は、帝京からの転校生。1年の夏に左ひざを痛め、一度は野球をあきらめて篠崎に来たが、「甲子園に行こう」と牛久保和哉監督に誘われ、入部した。
「今のメンバーと、もっと野球をしたかった」。山本投手は声を落としながらも、「ここまで勝ち上がれるとは思わなかった。縁があれば、野球を続けたい」。野球への思いを一層深めた夏になった。
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■篠崎に完封勝ち 日大豊山
日大豊山が序盤に奪った3点を守り切り、決勝の舞台に勝ち上がった。日大豊山は一回、1死から3連打を放ち、2点を先制。三回にも適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。先発の主戦・吉村は10四死球を与えたが、要所を締める投球で篠崎に本塁を踏ませず、完封勝ちを収めた。
篠崎は、三回と七回に満塁の好機を作ったものの、後一打が出ず、決勝進出はならなかった。
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■猛攻で雪辱果たす 関東一
関東第一は3番・伊藤が5打点をたたき出すなど、猛攻で5年ぶりの甲子園に残り1勝。一回、伊藤の2点本塁打で先制。五回に同点に追いつかれるが、七回2死満塁で、再び伊藤が右越えの走者一掃の適時三塁打を放ち、勝ち越し。九回にも3点を加えた関東第一が、3投手の継投で反撃を3点に抑え、昨夏の準決勝での雪辱を果たした。
9安打の帝京は、好機であと1本が出なかった。
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▽準決勝
【神宮】
関東第一 200 000 303-8
帝 京 010 010 001-3
(関)金子、阿部、小松原-鈴木
(帝)安村、稲毛田-小峰
▽本塁打=伊藤(関)▽三塁打=伊藤、長嶋(関)▽二塁打=中道、笠井(帝)
日大豊山 201 000 000-3
篠 崎 000 000 000-0
(日)吉村-山下
(篠)宮沢、山本-鈴木
▽三塁打=稲垣(日)▽二塁打=山下(日) ・・・ 平成27年7月26日(日)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント: 各高等学校の野球健児のご活躍を祈る。