<水害ボランティア>現地のニーズと活動の注意点 |
関東・東北豪雨災害を受け、被災した茨城県や栃木県、宮城県内のボランティア活動が本格化している。毎日新聞経済プレミア編集部は9月15日、茨城県常総市の清掃活動にボランティアとして参加した。現地の人たちの現在のニーズと、活動の注意点をまとめた。
◇常総市の民家で清掃とごみ出し
9月15日、鬼怒川決壊で浸水した常総市の被災家屋で、清掃とごみ出し活動に従事した。現地の状況は日々変化しており、記事をまとめた16日時点の情報として読んでいただきたい。
常総市内には、茨城県と常総市の社会福祉協議会がそれぞれ災害ボランティアセンターを設置している。常総市のセンターは、同市中妻町の心身障害者福祉センターに置かれている。
センターにボランティア用の駐車場はなく、近くの臨時駐車場からマイクロバスでセンターに向かう。ホームページには、ボランティアの募集条件として、「近隣市町村の方で、駐車場に車で来れる方」と掲載されている。駐車台数に限りがあり、できるだけ相乗りで来てほしいとのことだ。
臨時駐車場に着く前に、コンビニで飲み物と昼の弁当を用意しておこう。被災地域では買い物が難しいからだ。常磐自動車道を使う場合は最寄りの谷和原(やわら)インターチェンジからの渋滞にも注意したい。週末や連休中は、被災地を見舞う人やボランティアでかなりの渋滞が予想される。地図を見て、複数のルートや迂回路を考えておきたい。
◇「活動中の写真撮影は絶対だめです」と注意
マイクロバスでボランティアセンターに着き、受付用紙に名前や住所を記入、ボランティア保険に加入した。続いてセンター職員から10分程度のオリエンテーリングがあった。
ここで一番記憶に残ったのは、「活動中の写真撮影は厳禁です」という注意だ。被災者にとっては日常の中で起きた災害。それを安易に撮影したり、ブログなどに掲載したりすることはやめようということだ。一方、携帯電話は、連絡を取る場合があるので持って行くよう促された。
到着した時には約100人のボランティアが集まっていた。筆者を含む25人で1グループを作り、リーダーを1人決めた。25人の年齢は10代から60代後半までさまざま。男性18人、女性7人だった。
スコップやブラシは持参してもいいし、現地でも借りられる。防じんマスクや手袋(軍手)は各自で持参するのが原則だが、用意できなければ、センターでも調達できる。センター到着からちょうど1時間後、グループごとにマイクロバスに乗って出発した。
◇飲料水をたっぷり持参して
午前11時前、活動場所に到着。10人、10人、5人の3チームに分かれ、被災家屋3カ所の掃除、片付け、ごみ出しを始める。
活動の現場は鬼怒川の堤防決壊地点から数キロ離れた2階建ての民家で、1階は押し入れの上の段まで泥水が押し寄せたという。水は引いているが、残った泥をかき出し、使うものと使わないものを家族に尋ねて仕分けする。水をたっぷりと吸った畳は重さ約60キロにもなる。2人で運び出そうとするが、足がもつれてうまくいかない。
12時半から1時間、食事休憩をとる。1時間か1時間半ごとに短い休憩もとった。気温は高くないが作業で汗まみれになる。持参した水筒とペットボトルの水を途中で飲み切ってしまった。もう1本必要だったかもしれない。
◇ボランティアは待機が当たり前
不要な家財を道路脇に運び出し、3時15分に作業を終えた。他チームと合流して帰りの車を待つが、ミニバンと乗用車が到着したのは1時間半後だった。ボランティア活動は午後4時までとなっている。同時刻にあちこちのグループが活動を終え、手が回らなかったのだろう。
「ボランティアは待機が当たり前」と心得よう。待機の間、好天なら帽子や水で熱中症対策を、逆に途中で雨が振って寒くなることもあるので防寒対策も必要だ。
◇泥水は掃き出したが、水道が出ず、拭き掃除ができない
被災地では水道復旧の見通しは立っていない。泥水は掃き出したものの、水を絞ったぞうきんで壁や床を何度か拭く必要がある。その際に再びボランティアの出番があると思った。
被災地では仮設トイレをトラックに乗せて巡回させているそうだが、この日私たちの活動場所には来なかった。女性は数軒先の家屋でトイレを借りていた。出発前にセンターで済ませておこう。
センターに戻り、他のグループとともに手と長靴を洗い、消毒薬でうがいをして、マイクロバスで臨時駐車場に戻った。
センターによると、活動したボランティアは14日に196人、15日に680人だった(その後のネット情報で、16日は919人)。週末とそれに続く連休はさらに増える可能性があり、ボランティアセンターは準備に追われている。
◇必ずホームページで情報収集を
今回の豪雨水害被災地は、茨城県、栃木県、宮城県と広範囲だ。被災した市町村の災害ボランティアセンターが活動の中心になっている。ネットで自治体名と災害ボランティアセンターで検索すると、ホームページにボランティア募集情報が掲載されている。
ボランティア活動をする場合、事前の情報収集が大切だ。現地の状況や被災者のニーズは刻々変化している。募集状況や集合場所など最新情報をホームで確認してほしい。一つのサイトだけでなく、センターが設置された自治体のサイトも見て、状況を把握することが大切だ。
宮城県は、県と大崎市、大和町に災害ボランティアセンターが設置されている。栃木県は鹿沼市、小山市、栃木市、日光市に、茨城県は、県、常総市、つくば市、境町にセンターが設置されている。
センターごとに、地元在住に募集を限ったり、県内外から募集していたり、条件が異なる。事前の電話連絡が必須なセンターや、「できるだけ事前に電話連絡を」と呼びかけているセンターもある。
17、18日は雨天で屋外でのボランティア活動はほぼ休止になった。19日以降は活動を再開するセンターが多いが、受け入れ態勢を縮小するセンターや、センターの場所、電話連絡先を変更するセンターもある。事前に把握して行かないと混乱につながるので、注意したい。 ・・・ 平成27年9月19日(土)、毎日新聞 9時35分配信より
私のコメント: 関東・東北豪雨災害を受け、被災した県内のボランティア活動が本格化している。ボランティア活動をする場合、事前の情報収集が大切だ。現地の状況は刻々変化している。ボランティア活動へ参加される方々は、最新情報をホームページで確認してほしい。

































