<玄界地震11年>福岡市中心部リスクなお高く |
福岡市で震度6弱を記録した福岡沖玄界地震の発生から20日で11年となる。震源となった「警固断層帯」はなお大地震を引き起こすリスクが高く、今月には福岡市中心部に別の断層が延びている可能性が高いことが研究機関の調査で確認された。しかし、福岡市や福岡県では住宅などの耐震化が目標を下回っており、備えは十分といえない状況だ。
福岡沖玄界地震は、同県筑紫野市から福岡市中央区を経て玄界灘に至る「警固断層帯」のうち、海中部分が動いて起きたとされる。陸地部分はひずみがたまり続けているとみられている。断層周辺では約3100~5500年間隔でマグニチュード(M)7.2程度の阪神大震災クラスの地震が発生。陸地部分は前回の地震から3000年以上経過しており福岡管区気象台は「いつ起きてもおかしくない」としている。
一方、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は今月、筑紫野市から福岡県須恵町に延びる「宇美断層」が、福岡市まで続いている可能性が高いことを確認した。調査した須恵町の断層面の角度などから北西に約10キロの福岡市東区香椎付近まで延びているとみられるという。
調査通りなら福岡市中心部は警固断層帯と宇美断層に挟まれる。同研究所の活断層評価研究グループ長、宮下由香里さんは「軟らかいゼリーのような平野部の堆積(たいせき)層が硬い断層に挟まれれば地震の揺れは増幅する」と指摘する。
玄界地震(M7.0)では福岡市などで1万棟近くが損壊したが、直下型の大地震が起きればさらに大きな被害が予想される。だが、市内の住宅やビルの耐震化率は約86%、県内の住宅で約83%にとどまり、今年度末までに90%としている目標達成は難しいという。県建築指導課は「耐震化の費用負担や防災意識向上が課題」としている。
宮下さんは「九州では台風や土砂災害に比べ地震への防災意識が低い傾向がある。断層の位置を知り対策を取ることが重要」と呼び掛ける。【関東晋慈】 ・・・ 平成28年3月20日(日)、毎日新聞 10時0分配信より
私のコメント: 福岡市で震度6弱を記録した福岡沖玄界地震の発生から20日で11年となる。震源となった「警固断層帯」はなお大地震を引き起こすリスクが高く、今月には福岡市中心部に別の断層が延びている可能性が高いことが研究機関の調査で確認された。九州では台風や土砂災害に比べ地震への防災意識が低い傾向があるとのことであるが、政府・自治体 関係者による、その啓発も見守りたい。

































