出雲大社で釜社の遷座祭 「平成の大遷宮」一区切り |
「平成の大遷宮」が進められている出雲大社(島根県出雲市)で21日夜、国重要文化財「釜(かまの)社(やしろ)」の神体を戻す遷座祭が営まれた。これで全摂末社の改修が終わり、大遷宮事業は大きな区切りを迎えた。今後は第2期事業として平成28~30年度の間、「庁舎(ちょうのや)」の建て替えなどが行われる。
釜社は、国宝・本殿の東側、荒垣の内側にあり、祭神は食物全般を守護する「宇迦之魂神(うかのみたまのかみ)」。現在の社殿は、江戸時代前半の寛文期に建てられ、境内で最も古い建築物の一つ。
春の月が輝くこの夜、手銭白三郎・責任役員ら関係者約100人が参列。暗闇に「おーおー」と神職の声が響く中、本殿西にある西十九社に遷(うつ)されていた神体が白い布に覆われ、元あった釜社に戻された。
釜社では、千家尊祐宮司が祝詞を読み上げ、御神酒やタイなどが供えられたあと、参列者らが玉串をささげて無事の遷座を祝福。神職らは充実した表情で、大遷宮の一区切りを迎えた。
大遷宮は12年に行われた本殿前の国重文「楼門」の屋根ふき替えで事業がスタート。境内に22棟ある国宝・国重文建造物の保存修理事業を中心に進められ、25年5月にはクライマックスとなる本殿遷座祭を完了。釜社の遷座で一連の遷座祭は33回を数え、総事業費は80億円にのぼった。
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第2期事業は、庁舎建て替えのほか、会所(国重文)や宝物殿の改修、遷宮記念誌の編纂(へんさん)など7事業を予定。事業費は約20億円を見込んでいる。 ・・・ 平成28年3月23日(水)、産経新聞 7時55分配信より
私のコメント: 祭政一致。 プラザ合意、ふるさと創生、地方創生 ・・・