山口)高川学園が初V 8回守りきり打ち崩す 高校野球 |
第98回全国高校野球選手権山口大会は28日、山口市の西京スタジアムで決勝戦があり、高川学園が宇部鴻城を8―2で破って、大会初優勝を果たし、参加59チームの頂点に立った。高川学園は、8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。
■「おやじ超す」宣言通り 高川学園4番・石丸隆哉選手
いつも表情をあまり変えないクールな4番が、この日は違った。
守備についても、ベンチの中からも、必死で声を上げる。高川学園の石丸隆哉君(3年)。「何が何でも勝つ」。強い思いで、グラウンドを駆けたのには、理由がある。
父の和良さん(43)は、高川学園前身の多々良学園の元エース。1年の時、夏の山口大会に決勝で登板したが、1―7で負けた。「あと一歩だった」。父からその時のことをよく聞いて育ってきた。
当然のように、野球の道を歩み、高川学園に入学。1年の春からベンチ入りしたが、悔しい思いばかりした。その年の夏の山口大会3回戦。1点を追う九回裏。何とかつなごうとした打席だったが、最後の打者になった。
悔しさを原動力に、きつい練習を乗り越えてきた。朝早くからコーチと打撃練習に取り組み、練習終わりには「甲子園!」とチーム全員で叫んだ。夏の甲子園への切符は、チーム初であり、父を超えることでもあった。
この日の試合前、練習を見学にきた和良さんに言った。「おやじを絶対、必ず超す」。同点で迎えた八回裏、山野太一君(同)が右翼線に強いヒットを打つと、一塁から全速力で走った。本塁に飛び込むと、仲間と抱き合った。
「とにかく全力でやればいい」。試合前、父からかけられた言葉通り、やりきった。そして、父には届かなかった切符を手にした。
「甲子園でプレーできるなんて夢みたい」。試合後、うれしそうに言った。だが、大舞台には、自分たちと同じように勝ち上がってきたチームが待つ。
「明日、あさってには現実が戻ってくる。試合に向かってやっていかないと」。「夏」が続く。喜んでばかりはいられない。(棚橋咲月) ・・・ 平成28年7月29日(金)、朝日新聞 03時00分配信より
私のコメント: 第98回全国高校野球選手権山口大会は28日、山口市 西京スタジアムで決勝戦があり、高川学園が宇部鴻城を8―2で破って、大会初優勝を果たし、高川学園は、8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。 全国大会へ向け、山口県高校野球連盟会長へ、皆様からのご声援をよろしくお願いします。