臨時国会 野党、対決姿勢強める 輸入米調整金、対応焦点 |
民進、共産両党は26日、安倍晋三首相が所信表明演説で環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の早期発効を目指すと表明したことに対し、政府が外国産米の「売買同時入札」(SBS)で不透明な取引が横行していた問題の調査結果を公表しない限りは2016年度第2次補正予算案の審議に応じない姿勢を示した。TPP関連や憲法改正などの国会審議が与党ペースで進むことを警戒する野党側は、国会冒頭から対決姿勢を強めている。
民進党の山井和則国対委員長は記者会見で、「調整金」を介在させて輸入価格を高く見せかける取引が繰り返されていたSBS問題の真相究明が予算案の審議入りの「前提」と強調。その後、自民党の竹下亘国対委員長と会談し「早急に実態調査の結果を発表して、補正予算の審議に入る環境を整えてほしい」と求めた。
民進党がSBS問題に焦点を当てるのは、首相が表明したTPPの早期発効への反対姿勢を明確化して与党との対立軸を作り、衆院東京10区、福岡6区両補選(10月23日投開票予定)に向けた党勢回復につなげたいため。TPP関連の審議に先立つ予算案審議に入る前の段階から徹底抗戦の構えを見せ、野党ペースの国会運営を印象づけたい考えだ。蓮舫代表は26日、記者団に、「米国の両大統領候補が(TPPに)反対している。我が国だけが拙速に審議して法律を通し、雇用が生まれ、経済が拡大するとも思えない」と語った。
野党共闘を目指す共産党も同調。志位和夫委員長ら党幹部は26日、あいさつ回りに訪れた蓮舫氏ら民進党幹部に対し、SBS問題で連携する意向を示した。志位氏は会見で「試算の撤回が必要だ。まともな審議に入る前提を欠く」と強調。生活の党の小沢一郎共同代表もTPP審議について「米国の新政権を待ってからでいい」と歩調を合わせた。
ただ、露骨な審議拒否戦術は世論の反発を招きかねず、野党側は慎重に対応を決める方針。蓮舫氏は「一つのことに固執して(予算案審議を)先送りしているのではないかとみられるのも本意ではない」と述べた。【松本晃、樋口淳也】 ・・・2016年9月26日、 毎日新聞 21時41分(最終更新 9月26日 22時50分) 配信より
私のコメント: 平成28年9月26日、民進、共産両党は、安倍晋三首相が所信表明演説で環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の早期発効を目指すと表明したことに対し、政府が外国産米の「売買同時入札」(SBS)で不透明な取引が横行していた問題の調査結果を公表しない限りは2016年度第2次補正予算案の審議に応じない姿勢を示した。「米市場の部分開放」、熊本県産米、熊本地震、TPP、山口県産米、花燃ゆ、島根県産米、外国産米「売買同時入札」(SBS)、宍道湖に緋色燃ゆ ・・・ 祭政一致。