日本との関係発展期待=ロシア大統領が年次教書演説 |
【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は1日、クレムリン(大統領府)で行われた内政・外交の基本方針を示す年次教書演説で、日本との関係について「質的に発展することを期待する」と述べ、15、16両日の訪日を控え、日ロ関係の前進に強い意欲を示した。
プーチン大統領と安倍晋三首相は山口県長門市と東京都内で会談する。
大統領は演説で日本を「東の隣人」と表現。安倍首相が提案した8項目の経済協力プランの議論が進展していることを踏まえ、「日本の指導部がロシアとの経済関係発展に前向きに取り組んでいることを歓迎する」と強調した。北方領土問題を含む平和条約締結交渉には触れなかった。
プーチン大統領はトランプ次期米大統領との間で改善を期待する米ロ関係にも言及した。米ロ関係はシリア内戦やウクライナ危機をめぐる対立で著しく悪化したが、「米国の新政権と協力する準備ができている」と関係改善の意欲を表明。「ロシアと米国は国際安全保障において責任を共有している」と述べ、新政権に協力を呼び掛けた。
ロシアが後押しするアサド政権軍と反体制派の激しい戦闘が続くシリア情勢では、政権軍とロシア軍の連携が奏功しているとの認識を示した。
近年のプーチン大統領の年次教書演説は他国に対する批判も見られたが、今年はそうしたトーンは抑えられ、経済や社会問題に多くの部分が割かれた。大統領は「われわれは誰とも対立したくないし、その必要もない」「われわれは敵を求めていない。友を必要としている」と語った。プーチン大統領の年次教書演説は、1期目から数えて13回目。 ・・・ 平成28年12月1(木) 、時事通信 15:00配信より
私のコメント: プーチン大統領と安倍晋三首相は山口県長門市と東京都内で会談する。外交交渉、その外交官による普段からの姿勢、考え方についても、 それが、遜色なく、会談の現場では、世間へと表れていきます。