稲田氏関与、認定せず=黒江次官ら処分―PKO日報・特別監察結果 |
7/28(金) 10:59配信
稲田朋美防衛相は28日午前、記者会見し南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された部隊の日報を巡る問題の責任を取り、首相官邸で安倍晋三首相に辞表を提出し、受理されたことを明らかにした。首相はこれまで稲田氏を擁護してきただけに、政権には打撃となる。
【別カット】大勢の報道陣に囲まれながら、防衛省に入る稲田氏
2012年12月の第2次安倍内閣発足後、閣僚が辞任するのは今年4月の今村雅弘復興相に続き、6人目。8月3日に内閣改造が予定されていることから稲田氏の後任はそれまで置かず、岸田文雄外相が防衛相を兼務する。
稲田氏は会見で「一連の問題は自衛隊員の士気を低下させかねない点で極めて重大かつ深刻」と述べたうえで「職を辞することとした。首相に辞表を提出し了承された」と語った。
日報問題では、陸自内で「廃棄した」と説明していた日報の電子データが見つかり、陸自は今年2月13日に稲田氏に報告、同15日に黒江哲郎事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長ら幹部が協議した際にも電子データの存在に言及があったとされる。しかし、稲田氏は国会答弁で「報告を受けて了承するとか、隠蔽(いんぺい)を了承することはなかった」と一貫して関与を否定。28日の記者会見でも「報告を受けたという認識は今でもない」と語った。
安倍首相は首相官邸で記者団に「稲田氏の意思を尊重し、辞表を受理した。閣僚が辞任することになったことについて、国民の皆さまに心からおわび申し上げたい」と陳謝した。
これまで首相は「徹底的な調査を行い、改めるべき点があれば徹底的に改善し、再発防止を図ることで責任を果たしてほしい」(24日の衆院予算委員会)と答弁するなど稲田氏を罷免する考えがないことを強調。当初は内閣改造の際に稲田氏を交代させる考えだった。だが、報告を受けたことを否定する稲田氏の姿勢に対し、陸自内には反発が高まった。与党からも辞任を求める声が上がっていた。
一方、28日付で事務方トップの黒江氏も辞任し、後任には豊田硬官房長が就任。陸自トップの岡部氏も8月8日付で辞任し、山崎幸二北部方面総監に交代する。【木下訓明】
【関連記事】
• <PKO日報非公表>稲田氏関与明確にせず 特別防衛監察
• <日報非公表>次官・陸幕長ら処分 防衛省
• <稲田防衛相>擁護一転「更迭」 改造まで耐えきれず
•<新キングメーカーは麻生太郎か>安倍1強 支持率下落が止まらない
•<「モノ言わぬ党の連帯責任」>野田聖子・元自民党総務会長
・・・ 平成29年7月28日(金)、 毎日新聞 11:39 配信より
.............................................................
稲田氏関与、認定せず=黒江次官ら処分―PKO日報・特別監察結果
7/28(金) 10:52配信
防衛省は28日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報を陸上自衛隊が廃棄したと説明しながら保管していた問題で、防衛監察本部による特別防衛監察の結果を公表した。
日報を非公表とする判断に稲田朋美防衛相が関与していたかが焦点だったが、報告書は「公表の是非に関する何らかの方針の決定や了承がなされた事実はない」とし、稲田氏の関与を認定しなかった。
監察結果を受け、防衛省は黒江哲郎事務次官を停職4日、岡部俊哉陸上幕僚長を減給1カ月(10分の1)などとする関係者の処分を発表。全ての日報は今後、10年間保存するなどとした再発防止策を通達した。一連の監督責任を取り、稲田氏は給与月額と議員歳費月額の差額1カ月分(約46万円)を国庫に自主返納する。
黒江氏は28日付、岡部氏は8月8日付でそれぞれ辞任。後任の次官に豊田硬官房長、陸幕長には山崎幸二北部方面総監が就く。
報告書は、稲田氏が2月13日に陸自幹部らから、同15日に黒江、岡部両氏らからそれぞれ日報問題について説明を受けた際、「陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない」と記した。ただ、日報データの存在が書面で報告されたり、非公表の了承を求める報告が行われたりした事実はなかったとした。
防衛監察本部によると、監察の過程で、陸自は稲田氏に日報の保管を報告したと複数が主張したものの、稲田氏を含む数人がこれを否定し、証言が一致しなかったという。
報告書は、昨年7月と10月の日報に関する情報公開請求をいずれも不開示とする一方、12月に当時の陸上幕僚監部運用支援・情報部長が廃棄するよう示唆したと認定。今年1月中旬に陸自内に日報のデータが残っていたことが判明したが、黒江氏が「防衛相に報告する必要はない」と判断したと結論付けた。 ・・・ 平成29年7月28日(金)、 時事通信 11:39 配信より
私のコメント : 平成29年7月28日(金)、 防衛省は28日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報を陸上自衛隊が廃棄したと説明しながら保管していた問題で、防衛監察本部による特別防衛監察の結果を公表した。報告書は、稲田氏が2月13日に陸自幹部らから、同15日に黒江、岡部両氏らからそれぞれ日報問題について説明を受けた際、「陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない」と記した。ただ、日報データの存在が書面で報告されたり、非公表の了承を求める報告が行われたりした事実はなかったとした。