栄養価高く、彩り豊か「アオベジ」売り出せ |
8/2(水) 14:59配信
青森の冷涼な気候を生かして希少な野菜や目新しい品種を栽培し、青森市の特産野菜として売り出す「あおもり魅力野菜プロジェクト」の活動が本格化している。育てた野菜は「aovege(アオベジ)」の名称で市内の飲食店などに届けられ、旬の地元野菜としてメニューに彩りを添えている。会員たちは青森市を多様な野菜産地にしたいと意気込んでいる。
キャベツに似た「ケール」や、チコリの仲間の「ラディッキオ」、ブロッコリーとカリフラワーの原種といわれる「ロマネスコ」-。これらの西洋野菜は流通量が少なくなじみは薄いが、栄養価が高く食べやすい、彩りが豊か-などの特徴から、消費者や飲食店で人気が高まっている。入手しにくい西洋野菜を青森で栽培しようと2016年1月、市内の若手生産者を中心に、種苗業者や青果業者ら14会員で、同プロジェクトを立ち上げた。青森の気候特性に合った作物を探るため、16年度は会員の畑や市農業振興センターで40品目以上の野菜の試験栽培を行った。試験結果を基に本年度は、常時出荷のメイン品目約10種、常時出荷は難しいが定期的な出荷を目指すサブ品目約10種-などと分類し、会員が収穫時期をずらして栽培。6月から市内の飲食店向けに出荷を始めている。
ケールやズッキーニなどを栽培している農家穴水佳行さん(33)=同市鶴ケ坂=は「野菜にも、はやり廃りがあってケールは今伸びている。需要がある品目を増やしたい」と意欲を示している。同市の渋谷種苗店の澁谷哲平さんは「首都圏ではイタリア野菜の人気が高いが、暑い夏は供給量が落ち込む。この時期に参入できれば、有望な販路になる」と展望を思い描く。飲食店側も関心を寄せている。昨年試験的にアオベジを活用したホテルJALシティ青森は7月から、ホテル内のレストラン「La Sera」で、ランチメニューの和風生パスタやハンバーグに添える野菜にアオベジを採用した。「入手が安定しない西洋野菜は、手の出しづらい素材だった」と話す料理長の高橋寿幸さん(40)は「アオベジは地元産で鮮度がよく、見た目が鮮やかで使っていて楽しい。まだ消費者に知られていない素材だが、生産者が頑張っているので応援したい」とアオベジの普及にひと肌脱ぐ決意だ。同レストランを含め市内の5~6店がアオベジ協力店として、提携している。同プロジェクト代表で生産者の川村美紀さん=同市田茂木野=は「西洋野菜は思った以上に需要がある。定番野菜以外の新たな収入源として、関心のある農家の方には一度、挑戦してほしい」と話している。
東奥日報社・・・平成29年8月2日(水) 、東奥日報社 14:59配信より
私のコメント : 平成29年8月2日(水)、青森の冷涼な気候を生かして希少な野菜や目新しい品種を栽培し、青森市の特産野菜として売り出す「あおもり魅力野菜プロジェクト」の活動が本格化している。育てた野菜は「aovege(アオベジ)」の名称で市内の飲食店などに届けられ、旬の地元野菜としてメニューに彩りを添えている。青森市を多様な野菜産地にしたいと意気込んでいる。キャベツに似た「ケール」や、チコリの仲間の「ラディッキオ」、ブロッコリーとカリフラワーの原種といわれる「ロマネスコ」-。西洋野菜は流通量が少なくなじみは薄いが、栄養価が高く食べやすい、彩りが豊か-などの特徴から、消費者や飲食店で人気が高まっている。入手しにくい西洋野菜を青森で栽培しようと2016年1月、若手生産者を中心に、種苗業者や青果業者ら14会員で、同プロジェクトを立ち上げた。気候特性に合った作物を探るため、16年度は会員の畑や市農業振興センターで40品目以上の野菜の試験栽培を行った。試験結果を基に、常時出荷のメイン品目約10種、常時出荷は難しいが定期的な出荷を目指すサブ品目約10種-などと分類し、収穫時期をずらして栽培。6月から市内の飲食店向けに出荷を始めている。