加計学園の獣医学部新設認可、答申「保留」 教育環境に課題 文科省審議会 |
2017.8.25 14:02更新
政府の国家戦略特区制度を活用した学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画について、認可するかどうかを審議している文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)は25日、林芳正文部科学相への答申を保留した。理由について文科省は「継続審査のため説明できない」としているが、学生の教育環境が整っていないと判断したとみられる。
設置審は学園側から今後提出される修正案を審査した上で、10月下旬にも認可の可否を判断する見通し。
学園は平成30年4月の開設を目指しており、認可されれば獣医学部の新設は昭和41年の北里大以来となる。
設置審はこれまで、学園側の申請を受け、愛媛県今治市で予定している岡山理科大獣医学部の新設計画について、教育課程や財務状況、学生確保の見通しなどを調べていた。
5月には、教育の質の確保に問題があるとして、入学定員や教員の構成について再考を促し、学園側はその後、入学定員数を減らし、教員を増員するなど計画の一部を改めた書類を提出していた。
関係者によると、設置審は今月9日に開いた非公開の会合で、学生の実習計画など教育環境に課題があるとして、答申の判断を保留する方向で意見がまとまったという。設置審は今後、学園側に計画の見直しを求めた上で、審査を続ける方針。
学園の獣医学部新設計画をめぐっては、文科省前事務次官の前川喜平氏が5月、手続き面で「行政がゆがめられた」と主張し、安倍晋三首相の関与の有無をめぐっても政府・与党と野党が激しく対立していた。
・・・ 平成29年8月25日、産経新聞 14:02 配信より
私のコメント : 平成29年8月25日、政府の国家戦略特区制度を活用した学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画について、認可するかどうかを審議している文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)は8月25日、林芳正文部科学相への答申を保留した。理由について、文科省は「継続審査のため説明できない」としているが、学生の教育環境が整っていないと判断したとみられる。学園側から今後提出される修正案を審査した上で、10月下旬にも認可の可否を判断する見通し。加計学園は平成30年4月の開設を目指しており、認可されれば獣医学部の新設は昭和41年の北里大以来となる。
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