細野元環境相、月内に国政新党立ち上げ 若狭議員らと |
2017年9月18日21時16分
民進党を8月に離党した細野豪志元環境相は18日、若狭勝衆院議員らと月内に国政新党を立ち上げると表明した。安倍晋三首相が衆院解散を検討する28日の臨時国会召集日を念頭に、「できれば解散前に立ち上げたい」と述べた。
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静岡県三島市で記者団に語った。細野氏は自身に近い民進離党者3人について「長年の同志で、一緒にやりたい思いはある」と合流に期待感を示した。一方で、新党の規模については「数よりも質。理念や政策を共有できるメンバーでスタートし、現職を含めてできるだけ数を集めていく」と述べるにとどめた。
細野氏は新党について「綱領や政策をまとめている」としたが、若狭氏を後押しする小池百合子・東京都知事がどのように新党にかかわるかは明言しなかった。(竹下由佳)
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・・・ 平成29年9月18日(月)、朝日新聞 21時16分 配信より
私のコメント : 平成29年9月18日(月)、細田派、豊田真由子衆院議員(埼玉4区)が18日、埼玉県で会合を開き、一連の問題について支持者に謝罪した。豊田氏は「議員を続けたい」と述べた。
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竹下登元首相の志を継ぐのは誰だ 額賀派「名門復活」への総裁候補に絞られた3人のウィークポイント
2017.7.18 01:00更新
自民党額賀派(55人、平成研究会)は7月4日、竹下登元首相(1924~2000)が竹下派(経世会)として旗揚げしてから30周年の節目を迎えた。かつては最大派閥として政権運営で絶大な影響力を発揮したが、現在の額賀派は他派閥の再編の動きに取り残され、党内第3派閥に転落した。「名門復活」に向け総裁候補の擁立を期待する声も強まっているが、今のところ候補になり得るのは3人。ただ、いずれも決め手に欠け、衆目一致する候補はいないのが実情だ。
JR出雲市駅(島根県出雲市)から車で約1時間。トンネルをいくつもくぐった先の山深い集落に、竹下元首相の生家の造り酒屋がある。裏手の急な石段を130段あまり登った高台には墓があり、竹下元首相は生前、ここから山間の景色を見渡し、生涯の政治テーマ「ふるさと創生」を誓ったという。
7月8日、額賀派の約30人が創設30周年を機にこの地を訪ね、墓参りをした。首相任命状が飾られる生家や、近くに建つ銅像も訪問した。
消費税導入や地方活性化に取り組み、日本政治史に名を残す竹下登氏の原点に触れた一行は、名門派閥の重みを改めて実感したに違いない。参加者からは「反省」の言葉が相次いだ。
額賀派会長の額賀福志郎元財務相(73)は「竹下元首相に薫陶を受けたが、十分に国家や先輩たちに恩返しをできないままでいることを自戒する」と述べ、竹下元首相の弟の竹下亘国対委員長(70)は「兄は『お前ら何やっているんだ』という思いを持っているのではないか」と語った。
額賀派は竹下派や小渕派の時代、竹下登(首相在任:昭和62~平成元年)、橋本龍太郎(同:平成8~10年)、小渕恵三(同:10~12年)の3首相を輩出した。他派閥出身の首相時代も数の力と結束力を背景に人事や政策決定、国会運営を牛耳った。「経世会にあらずんば自民党にあらず」とまで言われたほどだ。
しかし、「反経世会」の急先鋒だった小泉純一郎氏(75)が首相に就任した平成13年に暗転した。以降、総裁選ではまともに戦えていない。15年に藤井孝男元運輸相(74)、20年には石破茂前地方創生担当相(60、後に額賀派を離脱し、石破派を旗揚げ)が同派から総裁選に出馬したが、いずれも所属議員が一枚岩になれずに大敗した。額賀氏も出馬を模索したが、派内で反対されて断念した経験がある。
一方、かつて覇権を争ったライバルの細田派(清和政策研究会、96人)は、森喜朗(80)、小泉純一郎、福田康夫(81)、安倍晋三(62)の4首相を輩出。数の上でも17年に第1派閥に躍り出た。
今年7月3日には麻生派が山東派などと新派閥(59人)を立ち上げて第2派閥となり、額賀派はついに第3派閥となった。
また、額賀派より数の少ない派閥にも、岸田文雄外相(59、岸田派)や石破氏(石破派)のような派閥を挙げての総裁候補がいる。額賀派にはそれがいないのだ。
「グループ(派閥)をもう1回活発にして、いい人材を育てていきたい」
額賀氏は7月8日の墓参り後、記者団にこう述べたが、具体策は語らなかった。とはいえ、竹下元首相の志を継ぐ「総裁候補の候補」は、現実的には次の3人しか考えられないというのが多くの所属議員の認識だ。
茂木敏充政調会長(61)、加藤勝信1億総活躍担当相(61)、小渕優子元経済産業相(43)-。3人とも他人にはない「強み」を持っている半面、弱点も抱えている。
◇
茂木氏は額賀派で最も「頭脳明晰」な政治家だといわれる。安倍首相に重用され、24年12月の第2次安倍政権以降、経産相、党選対委員長、政調会長といった要職を歴任してきた。選対委員長時代の昨年7月に参院選で勝利を収め、政調会長としては天皇陛下の譲位に関する特例法や、働き方改革に関する党内議論を主導してきた。首相・総裁の座にも意欲があるようだ。
しかし、「下の人間に厳しすぎる」(閣僚経験者)という評価がよく聞かれ、経歴の割に派閥内に仲間が少ない。そのため「茂木氏を首相に押し上げよう」という動きがなかなか起きない。額賀派の次期会長ポストも狙っているとされるが、「茂木氏が会長になれば脱退する人が出る」(中堅議員)と反対論が多い。
ただ、8月3日に行われる予定の内閣改造では外相への抜擢が取り沙汰される。最近茂木氏と話した議員は「うれしそうにしていた」というが、額賀派にとっても「茂木外相」はプラスだろう。後輩議員のパーティーや国政選挙の応援の際、他派閥の領袖にも負けない「顔」になるからだ。若手・中堅に感謝され、人望を得られれば「総裁候補」の呼び声が高まるかもしれない。
◇
加藤氏は派閥の壁を超え、安倍首相を側近として支えてきた。
第2次安倍政権発足とともに官房副長官に就任。元大蔵官僚らしい手堅さや政策立案能力が持ち味で、27年10月の内閣改造では、まだ当選5回ながら看板政策「1億総活躍」の担当相に抜擢された。その後、「働き方改革担当相」の肩書まで加わった。
安倍首相に重用されるのは、義父である加藤六月元農相(1926~2006)が安倍首相の父、晋太郎元外相(1924~1991)の最側近だったことも背景にある。加藤氏の義母と安倍首相の母は大の仲良しでもあり、家族ぐるみの付き合いがある。
こういった武器は一方で、「あまりにも安倍色が強すぎる」「額賀派というより安倍派」という見方につながっており、派閥内での存在感は今ひとつだ。派手な行動を好まず、知名度が低いのも総裁候補としては難点といえる。まだ当選5回とはいえ61歳ということもあり、本人も首相・総裁のポストに執着していないようだ。
◇
小渕優子氏は、小渕恵三元首相(1937~2000)の次女で、将来の派閥会長、そして首相・総裁候補として帝王教育を受けてきた「プリンセス」だ。特に、恵三氏の盟友、青木幹雄元官房長官(83)は、22年の引退後も何かと気にかけてきた。
20年9月、少子化担当相として戦後最年少の34歳で初入閣を果たし、26年9月には経産相に起用された。「女性初の首相」レースの最右翼として順調に権力の階段を駆け上がっていたが、思わぬ落とし穴が待っていた。
優子氏の関連政治団体をめぐる政治資金規正法違反事件が発覚し、26年10月に経産相を辞任したのだ。これで総裁レースで大きく後退した。
有罪判決を受けた元秘書の執行猶予期間が終わっていないこともあり、経産相辞任以降、政府や党の要職にも就いていない。8月の内閣改造・党役員人事の後も無役が続く見通しだ。
ただ、43歳とまだ若い。額賀派幹部は「再来年には謹慎が解ける。10年、15年先に向けて今はじっくり勉強するときだ」と語る。「小渕氏の復活までは総裁選で戦わないでもいい」という声さえ一部にはあるが、問題は本人の気力だという。
「事件でマスコミにたたかれ、心が折れている。10年後、政争を勝ち抜いて首相の座を狙おうという気持ちを取り戻しているかどうか…」。小渕氏に近い自民党関係者はこう語る。
額賀派が「ポスト安倍」の政局を勝ち抜き、再び政界の中心に返り咲くことができるか-。会長である額賀氏の政治力が問われるのは言うまでもない。(政治部 田中一世) ・・・ 2017.7.18 産経新聞 01:00更新 配信より