参院内閣委:「豪雨よりカジノ審議」野党が国交相出席批判 |
2018/07/10 21:27 毎日新聞 配信より
安倍政権の豪雨被害対応への批判を野党が強めている。10日は、インフラ復旧などを担当する石井啓一国土交通相が、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の担当閣僚として参院内閣委員会に約6時間出席するのを優先したことに批判が集中。大雨の予報が出ていた5日夜に安倍晋三首相ら自民党議員数十人が東京・赤坂の議員宿舎での「赤坂自民亭」と名付けられた飲み会に参加したことへの批判も続いている。
10日の内閣委で国民民主党の矢田稚子氏が「一刻を争う状況が続く中、カジノ法案の審議をしていていいのか」とただすと、石井氏は「国会審議のあり方は国会で決めていただく」と述べるにとどめた。この日の審議は野党が政治休戦を主張する中、9日に柘植芳文委員長(自民)が職権で開催を決めていた。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は党会合で「国交省が中心とならないと、道を開けるなどさまざまなことができない。人命第一と言いながらカジノ第一だ」と批判。国民民主の泉健太国対委員長も記者会見で「頭をカジノ法案の方に向ける状況ではない。今は災害対応に当たってほしい」と注文を付けた。
5日夜の「自民亭」では、西村康稔官房副長官や自民党の片山さつき参院議員がツイッターに会場の写真を投稿。首相や小野寺五典防衛相、岸田文雄政調会長のほか、翌朝にオウム事件の死刑囚7人の刑執行を控えた上川陽子法相が写っていた。写真には「和気あいあい」(西村氏)、「大変な盛り上がり」(片山氏)などのコメントが付けられていた。
立憲の蓮舫参院幹事長は10日、「責任感があまりにも欠如している」と記者団に語って批判。社民党の又市征治党首も記者会見で「初動対応そのものを疑問視せざるを得ない」と指摘した。与党でも公明幹部が「宴会をやるなとは言わないが、なぜネットに流すのか」と嘆き、自民党の閣僚経験者も「ネットにアップするのは脇が甘い」と突き放した。【遠藤修平、立野将弘】
私のコメント : 平成30年7月10日、豪雨被害対応への批判を野党が強めている。10日は、インフラ復旧などを担当する石井啓一国土交通相が、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の担当閣僚として参院内閣委員会に約6時間出席するのを優先したことに批判が集中。大雨の予報が出ていた5日夜に安倍晋三首相ら自民党議員数十人が東京・赤坂の飲み会に参加したことへの批判も続いている。5日夜の「自民亭」では、西村康稔官房副長官や自民党の片山さつき参院議員がツイッターに会場の写真を投稿。与党でも「宴会をやるなとは言わないが、なぜネットに流すのか」と嘆きが出ている。