コロナ対策本部で閣僚分散検討 首相と麻生氏同席せず |
新型コロナ 政治 2020/3/31 12:00、日本経済新聞 配信より
西村明宏官房副長官は31日の閣議後の記者会見で、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部での会合に安倍晋三首相と麻生太郎副総理・財務相が同席しないことを明らかにした。今後は出席する閣僚を分散させることも検討する。西村氏は「会議は非常に密接な状況との指摘もある。首相は毎回出席する」と説明した。対策本部以外の会議についても出席者を分散させる検討を進めていく。
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「人工呼吸器外し」再審で無罪 殺人罪で服役した元看護助手の名誉回復 湖東記念病院
3/31(火) 10:31配信 京都新聞 配信より
無罪判決を知らせる旗を掲げる支援者(31日午前、大津市・大津地裁前)
滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者の人工呼吸器を外して死亡させたとして殺人罪で懲役12年が確定し、服役した元看護助手西山美香さん(40)の裁判をやり直す再審の判決公判が31日、大津地裁で開かれ、大西直樹裁判長は無罪を言い渡した。逮捕から約16年ぶりに西山さんの名誉が回復された。
【動画】無罪判決知らせる瞬間
男性患者の死因について、確定判決では「酸素途絶による急性心停止」としていたが、大西裁判長は「他の死因が考えられ、事件性はなく犯罪の証明がない」とし、「西山さんの自白調書を証拠採用しない」とした。また当初の医学鑑定について「人工呼吸器のチューブが外れたという真偽が疑わしい事実を前提としている」と信用性を否定。不整脈やたんの詰まりで死亡した具体性があると指摘した。
西山さんに対する滋賀県警の取り調べについて「西山さんの迎合しやすいという障害特性を知りながら強い支配力を独占し、殺害の自白を維持しようとした。公判が始まっても西山さんの気持ちをコントロールしようとしていたことが裏付けられ、捜査機関側が描いたストーリーに沿う自白をさせていたことが強く推認される」と認定した。
大西裁判長は「西山さんはこれまで裁判を通して支えてくれる人に出会いました。これからは自分を大切に生きて下さい。きょうがその第一歩となることを願っています」と締めくくった。閉廷後、西山さんは涙をぬぐい、裁判長にむかって「ありがとう」と話した。
「人工呼吸器外し」再審で無罪 殺人罪で服役した元看護助手の名誉回復 湖東記念病院
再審の経過
同年12月、第2次再審請求審で大阪高裁が「患者は自然死の疑いがある」として再審開始を決定、19年3月に最高裁で確定した。同年4月に始まった検察と裁判所、弁護団による三者協議では、検察側が当初の方針を10月に一転させ、有罪立証を事実上、断念する意向を示した。
再審公判は今年2月3、10日の2日間で結審し、検察側は求刑を放棄した。
被告側請求で開かれた再審で無罪が言い渡されたのは京都、滋賀で初めて。日弁連が支援する刑事事件での再審無罪は、19年3月の「松橋事件」に続き全国で18件目。
最終更新:3/31(火) 12:24
京都新聞