令和の時代、和歌を切り口に、地方創生の挑戦事例・海士町が、公家の伝統を継承している冷泉家の当主を招き、・・ |
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2021年 02月 23日
令和の時代、和歌を切り口に、地方創生の挑戦事例・海士町が、公家の伝統を継承している冷泉家の当主を招き、これからの都市と地域の暮らしや文化を考える「島の文化会議」を京都で初開催 https://www.sankei.com/economy/news/190816/prl1908160050-n1.html、配信より 2019.8.16 12:11経済プレスリリース PRTIMES アンゴホテルズ株式会社 アンゴホテルズ株式会社(京都市下京区・代表取締役社長:十枝裕美子)が運営する分散型ホテル「ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)」は、歌聖・後鳥羽上皇ゆかりの離島で、地方創生・地域活性化の先進地域とされる島根県隠岐郡海士町と共に、公家の伝統を継承している冷泉家の御当主夫妻を招き、伝統文化・和歌の感性を現代の暮らしや文化に甦らせる方法を考える「島の文化会議」を開催いたします。 後鳥羽院御影(複製隠岐神社蔵) 京都の朝廷で生まれ、新古今和歌集の編纂を命じ、中世屈指の歌人として君臨した後鳥羽上皇は、1221年、隠岐諸島、中ノ島(海士町)に御配流にあわれ、19年間をこの島で過ごされました。島での暮らしや詠まれた和歌を慕って、今でも隠岐・海士町には、たくさんの和歌や短歌、俳句の愛好者たちが訪れています。 後鳥羽上皇が生まれ育った京都にて1000年にわたり和歌を守り続けてこられた冷泉家の御当主ご夫妻を招き、隠岐と京都をつなぐこの国の文化の1つの系譜を辿りつつ、伝統文化が歴史や地方において、どう継承され、育まれ、そして未来に何を残していくのかを考えます。また、海外からの専門家と共に、隠岐と京都を結ぶこの文化を世界に向けて発信する糸口を探ります。 <インフォメーション> https://ensoango.com/news/shimano-kaigi2019/ ・・・・・・・・・・・・・・ 冷泉家「土蔵再建」に1日で出資殺到 当主夫人が語った「文化財保存」への思いと協力への感謝 2020年06月10日20時57分 J-CASTニュース 配信より 約800年続く冷泉家。歌人・藤原定家の流れをくみ、和歌関係を中心に貴重な文化財を多く所蔵する同家では、所有する文化財を保存するための土蔵を再建するための資金を2020年6月9日からクラウドファンディング(CF)で募ったところ、1日で目標額350万円を突破し、10日20時時点で合計500万円以上に達している。 冷泉家は昔ながらの土蔵で、文化財保護を目指す(提供:冷泉家時雨亭文庫) 「土蔵」では助成金が得られず 冷泉家では鎌倉時代以後、文書・装束・調度品等様々な文化財を保有してきた。それらは江戸時代に建てられた8棟の土蔵に保管してあったが、うち3棟が戦後に劣化してきたため、仮設のプレハブ倉庫に保管していた。そのプレハブ倉庫が2018年の台風21号で被災し破損、雨ざらしになった時もあった。急造の木造倉庫と外部の倉庫に分けて保管していたが、2年を経た今なぜ土蔵の再建を決めたのか。 6月10日に当主夫人で、公益財団法人・冷泉家時雨亭文庫常務理事・事務局長を務める冷泉貴実子さんに取材すると、文化財を保存する土蔵の再建は冷泉家が長年考えていたことだった。台風による被災をきっかけに、本格的に新しい土蔵を建てたいと考えた。しかし、費用面でハードルが生じる。文化庁から建設のための助成金を得るには、耐震性・耐火性を鑑みて鉄筋コンクリート造りであることが条件だった。貴実子さんは土蔵のメリットを強調する。 「鉄筋コンクリートでもほとんどは100年ももたず、60~70年程で建て替えなければなりません。エアコンによる空調も倉庫内では温度・湿度は不均一という問題があります。強制的に換気をするのではなく、緩く温度・湿度を調整できる日本式の土蔵の方がいいと考えました。実際に冷泉家の土蔵は江戸時代から400年続いていますから、土蔵での保存には自信を持っています。 それに、もし地震で被害を受けてもモノは桐箱で保管されていますので、収蔵品にダメージがなければよいのですから」(冷泉貴実子さん) 冷泉家の収蔵品には、重要文化財指定を見込んでいる(貴実子さん)という、日光例幣使(江戸時代、日光東照宮に朝廷が派遣した勅使)の道具類や、まだ学術調査が進んでいない室町~江戸時代の文化財もある。台風による被災後、文化庁と長く交渉を続けだが助成金は得られず、冷泉家への寄付とCFでの資金調達を決断し、京都新聞と電通が運営する京都にまつわるCFプラットフォーム「THE KYOTO Crowdfunding」上で資金を募ると、1日で目標額を突破した。土蔵は今年中に着工予定だという。 「世の中捨てたもんやないなあ」 とはいえ、この反響は貴実子さんには全く予想外だったようだ。当初は90日間で目標額に達すればという設定だったが、わずか1日で突破。「どうしたらいいのかわからへんけど、あと3か月も続けたらどないなるんやろか......全くアテなどなかったのですが」と、驚きを隠せていない感想を語った。 出資プランでは、土蔵に保管する芳名録に名前を記載できたり、冷泉家の見学会に参加できたりと出資額に応じた様々な特典がある。これがネットで話題になって応募が殺到したようで、急遽各出資プランの枠も増やしている状況だ。伝統文化を維持したいという潜在的な人々の思いは強かったようで、「これだけの人が古典文化を守りたいと思ってくれていて、世の中捨てたもんやないなあと思います」と貴実子さんは支援に対する感謝の気持ちを話した。 (J-CASTニュース編集部 大宮高史) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「和歌の家」冷泉家、蔵新設の寄付募集 一昨年に台風被害 2020.7.24 11:30ライフ学術・アート 台風最新情報 https://www.sankei.com/life/news/200724/lif2007240007-n2.html、配信より 貴重な古典籍を保管している冷泉家敷地内の蔵=京都市上京区(冷泉家時雨亭文庫提供) 平安時代前期の「古今和歌集」を書写し、その後の研究に大きく貢献した藤原定家(1162~1241)を祖先に持つ冷泉家(れいぜいけ)。「和歌の家」として800年間、その文化を受け継いできたが、一昨年の台風による施設の破損などで古典籍などを保管する蔵の新設を迫られ、建造費の調達に苦心している。文化財の保存、伝統文化の発展に寄与しようと、寄付を募る取り組みを始めた。 屋根が飛び雨ざらしに 冷泉家の敷地には8棟の蔵があり、定家の書写した国宝の「古今和歌集」といった古典籍や古文書、年中行事の道具類など、鎌倉時代初期から江戸時代の貴重な文化財を保管してきた。 重要文書を保管する「御文庫」といわれる書庫は非公開だったが、1980年代から文化庁や研究者の調査が入り、貴重な資料の宝庫と確認された。日本文学の研究は飛躍的に向上し、計数百点の書物が国宝や重要文化財に指定された。だが、これですべてが公開されたわけではなく、保管規模は推し量りようもない。 ところが、蔵の3棟が古くなって崩れ、プレハブ倉庫3棟を設けて収蔵品を移設。一昨年の台風でこの倉庫も屋根が飛び、貴重な資料が大量に雨にさらされてしまった。収蔵品はほかの蔵に分散させたが、未整理の資料も多く、それらを保管する蔵が必要となった。 万全の管理欠かせぬ和本 日本の古典が書かれている和紙は、海外でも美術品や調度品の修復に用いられるほど高品質で耐久性にすぐれている。「西本願寺本三十六人集」などの平安時代の古典は、鮮やかな紙の装飾や生き生きとした墨跡をとどめている。 ただ、自然の素材でつくられた和本は、万全の管理でないと虫に食われる被害に遭う。平安時代から鎌倉時代に製本によく用いられた糊は虫の大好物で、とじ目を食べられると本はすぐにバラバラになる。文字が書かれている部分を食べられ、読めなくなることも多い。 水や火といった“天敵”もいる。ぬれた本は紙がくっつき著しく劣化する。炎の恐ろしさはいうまでもない。室町時代の公卿、三条西実隆(さねたか)らの文人政治家を生んだ三条西家の書庫「桃華坊文庫」が応仁の乱で焼かれ、何万もの書物が失われた。戦火が日本文学、日本文化に与えた影響はあまりに大きい。 一方で、掛け軸に仕立てられて散り散りになることもあった。 古文書保管に好適な土蔵 冷泉家が計画している新しい蔵は通常の2倍の大きさで、敷地の北側に建設するため「北の大蔵」と呼んでいる。古文書などの保管にふさわしい環境を考慮し、コンクリート製ではなく、昔ながらの漆喰(しっくい)塗りの土壁の蔵にする。 冷泉家は多大な努力で苦難の時代をくぐり抜けて蔵書を維持してきたが、大量の古典の管理と維持にはそれに合った環境が欠かせない。ただ、建造費は約2億円と見積もられ、その費用を賄うため広く寄付を募ることになった。 冷泉家の事業に賛同する裏千家前家元の千玄室(せん・げんしつ)さんらを代表に各界から約60人が呼びかけ人として後押しする。その一人、アイルランド出身の日本文学者、ピーター・マクミランさんは「冷泉家が新たに蔵を設けることは、数百年間の日本文学史、日本文化史において待望されてきた大事業といっても過言ではないだろう」と話している。 寄付の問い合わせは、公益財団法人「冷泉家時雨亭文庫」事務局(電話=075・241・4322、またはメール=reizeikifu@reizeike.sakura.ne.jp)。 寄付金募集要項は同文庫のウェブサイト(http://reizeike.jp/)=「冷泉家時雨亭文庫」で検索=からダウンロードできる。 ◇ 【冷泉家】藤原道長の六男を祖とする御子左家から分家し、藤原俊成と定家の代に「和歌の家」としての地位を確立した。その後、何代も勅撰和歌集の撰者(せんじゃ)を輩出し、その編纂(へんさん)に備えて、数多の文献を書写し、受け継いできた。江戸時代初めの1606年に現在の京都市上京区に屋敷を定める。1788年(天明8年)の火災で焼失後に再建され、公家屋敷を忠実に伝える遺構として重要文化財に指定された。京都御所と同志社大学の間にあり、明治維新後も「留守居役」として京都に残った。 私のコメント : 令和3年2月23日、冷泉家が計画している新しい蔵は通常の2倍の大きさで、敷地の北側に建設するため「北の大蔵」と呼んでいる。古文書などの保管にふさわしい環境を考慮し、コンクリート製ではなく、昔ながらの漆喰(しっくい)塗りの土壁の蔵にする。 冷泉家は多大な努力で苦難の時代をくぐり抜けて蔵書を維持してきたが、大量の古典の管理と維持にはそれに合った環境が欠かせない。ただ、建造費は約2億円と見積もられ、その費用を賄うため広く寄付を募ることになった。寄付の問い合わせは、公益財団法人「冷泉家時雨亭文庫」事務局(電話=075・241・4322、またはメール=reizeikifu@reizeike.sakura.ne.jp)。
by redcross-y
| 2021-02-23 16:04
| 歌道
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