島根原発2号機の審査大詰め 中国電力、再稼働目指し対策工事 |
3/12(金) 11:00配信 山陰中央新報 配信より
再稼働に向けた新規制基準適合性審査が終盤を迎えている島根原発2号機(左奥)。左手前は1号機で、右は3号機=島根県松江市鹿島町片句
福島第1原発事故で、中国電力島根原発(島根県松江市鹿島町片句)を取り巻く環境が大きく変わった。
事故後に厳格化された規制基準に沿って、中電は安全対策工事を実施。再稼働を目指す2号機は、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査が大詰めを迎える一方、内部で不祥事が繰り返され、原発への不安は根強い。
津波で電源を失い、大量の放射性物質が放出された福島の事故を教訓に、原発の新たな規制基準が施行されたのは、2013年7月。中電は同12月に2号機の審査を申請した。
審査会合はこれまでに180回を数え、最終盤に差し掛かる。地震や津波など39項目のうち37項目が終了し、地盤や斜面の安定性などの項目が残る。規制委からの指摘や確認がなくなれば、中電は申請書に審査会合の内容を反映させた補正書を提出する。
補正書の内容を踏まえ、原子力規制庁は安全対策が基準に適合することを示す審査書案を作成。これを規制委が了承すれば「事実上の合格」となり、30日間のパブリックコメント(意見公募)と、意見整理を経て「正式合格」する。
原発内の電源が喪失した場合に備えたガスタービン発電機が入る建物=島根県松江市鹿島町片句、島根原発(中国電力提供)
進み具合から、今年中に合格する可能性が高い。再稼働に向け、その後は、地元同意のハードルがある。
審査に合格したのは9原発16基で、このうち再稼働は5原発9基。審査中は島根2、3号機を含む7原発11基となっている。
◆相次ぐ不祥事◆
中電は審査での指摘を踏まえて安全対策工事を実施。海抜44メートルの高台にガスタービン発電機を新設し、原発を「冷やす」ための電源の確保などを進める。原発全体の安全対策費用の総額は計6千億円で、当初想定した200億~300億円をはるかに上回る。
2号機の停止から9年以上が経過し、島根原発の運転員107人のうち、44人は運転経験がない。このため、シミュレーション機器を使った研修や、稼働中の他社原発への派遣で、技術力維持を図る。
再稼働に向けた動きが進む一方、安全意識の欠如が疑われる不祥事が相次ぐ。15年には低レベル放射性廃棄物の処理過程で虚偽の点検記録が作られていたことが発覚。
19年には放射線量などの計測記録の一部を期限前に廃棄していたことが分かり、20年には法令に定められた放射性廃棄物を保管する「サイトバンカ建物」の巡視を協力会社社員が怠ったにもかかわらず実施したと虚偽報告した問題が明らかになった。
◆1号機は廃炉◆
5日の松江市内での原子力安全文化有識者会議では委員から「積み上げてきた信頼は一日の不祥事で崩れる」と、厳しい視線が向けられた。
中電の重藤隆文副社長は「失った信頼を取り戻すのは容易ではないが、ここが踏ん張りどころで、安全文化の取り組みをしっかり進める」と述べた。
このほか、17年7月に廃炉作業を開始した島根原発1号機は、4段階あるうちの第1段階の作業として、放射線管理区域外にある設備の解体工事を実施。全体の作業は約30年かかり、45年度の完了を目指す。
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最終更新:3/12(金) 11:00 山陰中央新報
私のコメント : 令和3年3月12日、福島第1原発事故で、中国電力島根原発(島根県松江市鹿島町片句)を取り巻く環境が変わった。事故後の規制基準に沿って、中電は安全対策工事を実施。再稼働を目指す2号機は、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査が大詰めを迎える一方、不祥事が繰り返され、原発への不安は根強い。


















































