関西電力は12日、運転開始から40年を超えた美浜原発3号機(福井県美浜町)を6月下旬にも再稼働させる工程を発表した。
東京電力福島第1原発事故後に「原則40年、最長で延長20年」のルールができて以降、40年超原発として全国初の再稼働となる。
同じく40年超原発の高浜原発1、2号機(同県高浜町)はテロ対策施設「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の工事が完了していないため、再稼働時期は未定とした。
関電は美浜3号機の特重施設についても、設置期限の10月25日までに完成しないことを明らかにした。
再稼働しても同日までに運転を停止しなければならず、4カ月程度の稼働となる。
工事完了時期は未定のため、停止後の運転再開見通しは立っていない。
高浜1、2号機も特重施設の完成時期は未定で、当面は再稼働が困難な状況だ。
関電は当初、6月9日に特重施設の設置期限を迎える高浜1号機を優先して再稼働し、短期間でも安全性を確認する狙いだったが、原子力規制庁が難色を示したため断念した。
関電は稼働時の経済性や温室効果ガスを排出しない環境性などから原発を「バランスの取れた電源」(担当者)に位置付け、40年超原発の早期の再稼働に向け調整を進めていた。
再稼働に同意した福井県に対しては、使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外候補地を令和5年末までに確定することを約束しているが、現時点でめどは立っていない。