衆院栃木2区 自民県連、西川氏を比例単独に 五十嵐氏で一本化 |
2021/10/03 09:30 毎日新聞 配信より
茂木敏充外相
(毎日新聞)
自民党の次期衆院選栃木2区の公認候補を巡る問題で、党県連会長の茂木敏充外相は2日、宇都宮市内で開かれた役員会・衆院選選挙対策本部会議で、2区での立候補を表明している元県議、西川鎮央(やすお)氏(50)を北関東比例の単独候補とし、2区の公認候補を県連が公募で選んだ元県議の五十嵐清氏(51)に一本化する方針を示した。公募の選考過程に異議を訴えていた現2区支部長で鎮央氏の父、公也元農相は納得しているという。
役員会では1~5区までの候補予定者の公認申請を承認。終了後、報道陣の取材に応じた茂木会長は「西川(鎮央)さんもきちんと処遇する。今日からは『ノーサイド』。協調、共闘にモードを変える」と説明した。
茂木会長によると、公也氏は茂木会長に「ありがとうございました」と答えたというが、関係者によると、鎮央氏の出馬を支援する市議らと調整するため、「時間がほしい」とも伝えたという。
鎮央氏は支援する市議、町議18人とともに9月28日、県庁で記者会見し、2区から党公認での立候補を目指すと表明。同月30日付で県議を辞職していた。
2区では、現職で立憲民主党県連代表の福田昭夫氏(73)も立候補を予定している。【御園生枝里、竹田直人】
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栃木2区の保守分裂危機、二階氏交代で回避?「うまく話できる」
2021/10/03 09:44 朝日新聞デジタル 配信より
栃木2区の保守分裂危機、二階氏交代で回避?「うまく話できる」
選挙対策本部会議のあと、会場に残って話をする西川公也氏(左から2人目)と茂木敏充県連会長(中央)=宇都宮市内
(朝日新聞デジタル)
衆院選栃木2区(鹿沼・日光・さくら市など)をめぐる自民党の公認争いが、総裁選を経て執行部が替わったとたん、「すみ分け」で決着する可能性が出てきた。外相でもある党県連の茂木敏充会長は2日、2区での立候補を表明していた元党県議2人のうち、公募で決めた1人を優先し、もう1人を比例北関東ブロックの候補者として調整する考えを明らかにした。
立候補を表明していたのは、県連の公募で選ばれた五十嵐清氏(51)と、西川鎮央氏(50)。茂木会長の方針を受け入れるかどうか、西川氏側は後援者と相談して決めるという。
茂木会長は2日、宇都宮市内で開かれた県連選挙対策本部会議の後、報道陣の取材に応じた。
2区については「公募で五十嵐氏に決めた。ただ、その過程、その後において様々な意見もあった」と言及。「西川氏もきちんと処遇できるように考え、2区を一本化して戦える形にもっていきたい。比例(名簿に)上位で登載できれば、当選は間違いなく視野に入ってくる」と述べた。
県連は公募で6月に五十嵐氏を選んだが、西川氏の父で2区支部長を務める西川公也・元農林水産相は「地元の意見を聞いていない」と反発。当時、党本部の幹事長特別参与でもあり、二階俊博幹事長側に息子の支援を求めた。県連が二階氏らに五十嵐氏の公認を求めても受け入れられず、分裂状態が続いていた。
茂木会長は2日、岸田文雄新総裁のもとで新しくなった執行部に、甘利明幹事長ら親しいメンバーが入ったといい、「うまく話ができると思う」と自信を見せた。公也氏は「茂木会長が新執行部と話を詰めたと言っていた」と明かした。
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栃木2区、自民分裂回避へ 茂木氏が「住み分け案」 衆院選
2021/10/02 18:04産経新聞 配信より
栃木2区の候補者一本化について、報道陣の取材に応じる茂木敏充県連会長=2日、宇都宮市大通りのホテルニューイタヤ(山沢義徳撮影)
(産経新聞)
次期衆院選の栃木2区をめぐる自民党内の分裂に2日、決着の道筋がついた。県連が公募で選出した五十嵐清元県議(51)を小選挙区の、西川鎮央元県議(50)を比例北関東ブロックの候補者として党本部に公認申請する方針が同日の役員会で了承された。候補者が一本化され、立憲民主党現職の福田昭夫氏(73)との一騎打ちとなる公算が大きくなった。
県連会長の茂木敏充外相は、宇都宮市での会合後に「五十嵐氏の選出過程で様々な意見もあった。西川氏もきちんと処遇し、一本化したい」と報道陣に説明。前回衆院選で自民は比例北関東ブロックで7議席を獲得しており、「(西川氏を)名簿上位に登載できれば間違いなく当選できる」との見方を示した。
県連は西川氏に対し、出馬した場合は除名を含む厳しい処分で臨むと通告していたが、茂木氏は「今日でノーサイド。協調モードにしていく」と強調。会合に出席した西川氏の父、公也元農水相からは感謝の言葉を受けたという。
栃木2区は県内5小選挙区で唯一の立民の牙城。西川公也元農水相は選挙区で過去2回連敗した。県連は6月に新たな候補者として五十嵐氏を選んだが、西川氏側は地元市町議らの組織を設立するなど反発。鎮央氏は先月30日に県議を辞職し、出馬を表明した。
次期衆院選へ向けた公認争いは群馬など他県でも火種となっており、県連関係者は今回の「住み分け案」を「妥当な落としどころ」と評する。総裁選後の党執行部人事により、幹事長が西川氏の後ろ盾だった二階俊博氏から、茂木氏に近い甘利明氏に交代したことも「手打ち」につながったとみられる。
一方、福田陣営は牙城の死守に向け、野党共闘を本格化させている。自民が議席奪還を目指す上で、五十嵐陣営と西川陣営の間に残るしこりを解消できるかどうかが課題だ。自民県連幹部は「これから関係修復に尽力するが、大変だ」と漏らす。(山沢義徳)
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