「本当に安全か」オスプレイ、半年後に佐賀移駐 事故連発に増す懸念 |
「本当に安全か」オスプレイ、半年後に佐賀移駐 事故連発に増す懸念
毎日新聞2025/1/14 10:30(最終更新 1/14 14:12)1930文字
「本当に安全か」オスプレイ、半年後に佐賀移駐 事故連発に増す懸念 | 毎日新聞 配信より

防衛省が7月上旬までに佐賀空港(佐賀市)に配備する予定の輸送機オスプレイを巡り、
事故やトラブルが相次いでいる。
米軍の機体だけでなく、佐賀に配備される陸上自衛隊の機体でも昨年10月に沖縄で事故が発生。
陸自が調整していた佐賀でのデモフライトは2年連続で中止となった。
配備が半年後に迫る中、佐賀県の山口祥義知事は事故の続発や
日米間の対応のチグハグさに苦言を呈している。
「ここのところ予防着陸が非常に多いと感じていた。大変憂慮している」
昨年12月10日。米軍がオスプレイの運用を一時停止したことを受け、
防衛省がこの日から陸自V22オスプレイの飛行を当面見合わせる方針を示したことについて、
山口知事は報道陣の取材に厳しい表情でこう語った。

米軍は昨年11月20日に米西部ニューメキシコ州で起きた空軍CV22オスプレイのトラブルを受けて
12月6日から一時的に運用を停止。
一方、陸自が飛行を見合わせたのは12月10日になってからで、
山口知事は「米軍と陸自の飛行停止に時差があるのが気になる。
日米で連絡をもっと密にして、情報のやり取りがしっかり行われることが大切だ」と指摘した。
知事が防衛省の対応に神経をとがらせるのは、
佐賀の上空をオスプレイが日常的に飛ぶ日が刻々と迫っているからだ。
防衛省は現在、千葉県木更津市の陸自木更津駐屯地にV22オスプレイ17機を暫定配備している。
2020年7月の暫定配備開始に当たって、木更津市と防衛省が合意した配備期間は5年。
防衛省は今年7月9日の期限までにオスプレイを佐賀空港に移駐させる予定で、
23年6月から空港西側の隣接地に佐賀駐屯地(仮称)を建設している。

続くトラブル
駐屯地の整備が急ピッチで進む一方で、この1年余り、オスプレイを巡る事故やトラブルが続く。

23年11月に鹿児島県・屋久島沖で米空軍CV22が墜落し、搭乗員8人全員が死亡。
日米両政府はその後、オスプレイの運用を約3カ月間、停止した。
さらに24年10月27日には沖縄県・与那国島の陸自駐屯地で日米共同訓練に参加していた陸自V22が操縦ミスで離陸直後にバランスを崩して、機体の一部が損傷した。
緊急着陸も相次ぐ。昨年10月23日に陸自V22が鹿児島県鹿屋市の海自基地に、昨年11月14日に米海兵隊MV22が鹿児島県奄美市の奄美空港に、同月21日に米海軍CMV22が奄美空港に緊急着陸した。

24年12月に日米がオスプレイの運用を一時停止したのも、
屋久島沖での墜落事故の原因となった変速装置(ギアボックス)内の不具合について、
追加で安全対策が必要になったためだ。
「地元としては『安全だ』ということで受け入れたが、トラブルが続いている。
これ以上トラブルがあれば配備して大丈夫かという話にもなりかねない」。
佐賀空港への配備計画を容認してきた佐賀県有明海漁協南川副支所の中島浩徳運営委員長は懸念を強める。
山口知事も昨年12月10日の取材で、報道陣から「不安定な機体だという気もするが」と問われ、「そういうふうにみんなが感じ始めてもおかしくない状況だ」と不信感を口にした。
防衛省側の目算に狂い

防衛省関係者は相次ぐ緊急着陸について、
「屋久島での事故を受け、警報音が鳴るとすぐに着陸するよう安全性を高めているから予防着陸が多くなっている」
と強調する。
だが、事故の影響で、配備を前に安全性をPRしたい防衛省側の目算には狂いが生じている。
防衛省は昨年11月24日に佐賀県吉野ケ里町の陸自目達原駐屯地であった創立70周年記念行事にオスプレイを参加させ、来場者の前でデモフライトする方向で調整していた。
だが、昨年10月の与那国島での事故を受け、オスプレイの参加自体を見合わせた。
23年12月の目達原駐屯地の行事でもデモフライトを予定していたが、直前に屋久島沖で米軍機が墜落したため中止した。
これまで佐賀でのデモフライトは一度も実現しておらず、今春にも実施する方向で改めて計画している。
昨年末に佐賀県庁を訪れた防衛省九州防衛局の江原康雄局長は報道陣の取材に、
「安全な機体であるという認識は変わらないが、不安に思う方がいるのも事実。繰り返し(安全性を)説明していく」
と強調。
一方で、佐賀への移駐後に「安全飛行に努めていくことで信頼を得たい」と、苦しい胸の内を明かした。
佐賀県は配備を前にした4月から、防衛省との連絡窓口となる部署を県庁内に新たに設置する方針。
山口知事は昨年12月26日の報道各社のインタビューで改めて防衛省の姿勢に注文を付けた。
「一つ一つ、課題があったら説明をして、対応策を打ち出して公表していく。このサイクルをきっちりやってもらいたい」
【五十嵐隆浩】
私のコメント : 令和7年1月15日、防衛省が7月上旬までに佐賀空港(佐賀市)に配備する予定の輸送機オスプレイを巡り、事故やトラブルが相次いでいる。佐賀県は配備を前にした4月から、防衛省との連絡窓口となる部署を県庁内に新たに設置する方針。
佐賀県山口知事は、昨年12月26日の報道各社のインタビューで改めて防衛省の姿勢に注文を付けた。「一つ一つ、課題があったら説明をして、対応策を打ち出して公表していく。このサイクルをきっちりやってもらいたい」
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山口祥義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』配信より
| 山口 祥義 やまぐち よしのり | |
|---|---|
内閣府地方創生推進室より公表された肖像 | |
| 生年月日 | 1965年7月1日(59歳) |
| 出生地 | (本籍地:佐賀県杵島郡白石町) |
| 出身校 | 東京大学法学部 |
| 前職 | 国家公務員(自治省・総務省) |
| 現職 | 佐賀県知事 |
| 所属政党 | 無所属 |
| 公式サイト | 山口よしのりオフィシャルサイト 元総務省 地域再生スペシャリスト |
| |
| 当選回数 | 3回 |
| 在任期間 | 2015年1月14日[1] - 現職 |
| テンプレートを表示 | |
山口 祥義(やまぐち よしのり、1965年〈昭和40年〉7月1日 - )は、日本の政治家、総務官僚。佐賀県知事(公選第18・19・20代)。無所属[2]。
概要
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佐賀県出身の両親をもち、父親の転勤により埼玉県で幼少期を過ごす(本籍地は佐賀県杵島郡白石町)[3][4]。父は航空自衛官であり、山口が生まれた当時は航空自衛隊入間基地に勤務していた[3]。ラ・サール高等学校卒業。1989年(平成元年)3月、東京大学法学部卒業[3] 。同年4月、自治省(現:総務省)に入省[4]。
自治省では本省勤務の他、秋田県、鳥取県、消防庁、内閣官房、長崎県への出向も経験した。2011年(平成23年)より総務省地域力創造グループ過疎対策室長[4]。同年10月、東京大学大学院総合文化研究科客員教授に着任[3]。官民交流により2013年(平成25年)4月からJTB総合研究所へ出向。2014年(平成26年)5月よりラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長特別補佐を併任。
佐賀県知事
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2014年(平成26年)11月25日、佐賀県の古川康知事が第47回衆議院議員総選挙に出馬するため任期途中で辞職[5]、同年12月15日、古川知事の辞職に伴う佐賀県知事選挙に立候補する意向を表明し、総務省に対し辞表を提出した[6]。
2015年(平成27年)1月11日に行われた佐賀県知事選挙に、佐賀県農業協同組合(JAさが)や自由民主党所属の衆議院議員今村雅弘[7]と地方議員の約半数、佐賀市長秀島敏行[8]、多久市長横尾俊彦[9]ら地元の保守層だけでなく、連合佐賀や、民主党、社民党の県連など保革幅広い支援を受けて無所属で出馬した[10]。
自由民主党本部・公明党が前武雄市の樋渡啓祐市長を推薦する一方、県内国会議員の一人と地方議員の半数が山口を応援する分裂選挙となったが、約4万票差で樋渡を破り[10]、1月14日に佐賀県選挙管理委員会から当選の告示がなされ[1]、同日から佐賀県知事となった[11]。就任後の記者会見で、古川前知事が容認姿勢を示していた陸上自衛隊の新型輸送機オスプレイの佐賀空港への受け入れについて、古川前知事の方針を継承せず白紙に戻した上で、佐賀空港への配備計画の内容や住民への影響を再検証した上で判断する考えを表明した[12]。
2018年12月16日執行の佐賀県知事選挙では自由民主党、公明党推薦を受け、約85%の得票で共産党候補に圧勝して再選を果たす[13][14]。
2022年12月18日執行の佐賀県知事選挙で約90%の得票で3選[15]。
政策・人物
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- 元喫煙者である[16]。
- 佐賀県出身の江頭2:50と生年月日が同じ。
- 鹿児島県の塩田康一知事は、高校・大学の同級生である[17]。
- 佐賀県選出の立憲民主党所属の国会議員・大串博志も、大学の同級生で、2015年の知事選で応援を受けた[18][19]。
- 2021年4月24日、毎日新聞は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、佐賀県内イベントの中止が相次ぐ中、山口知事の後援会が5月13日に佐賀市で約900人規模の政治資金パーティーを開く準備を進めていることが分かったと伝えた。当日は日本フェンシング協会の太田雄貴会長がリモート講演する「セミナー形式」といい、感染予防策を講じて飲食物は提供しない。これについては「知事にも事情があるだろう。参加する」と理解を示す意見や「近く選挙を控えているわけでなく県民の理解は得られない」などの意見も伝えられた[20]。4月27日、山口知事の後援会は、「新型コロナウイルスの現状を踏まえた」として政治資金パーティーの延期を決めた[21]。
- 2021年6月21日、LGBTなど性的少数者のカップルが婚姻に相当する関係にあると認める「佐賀県パートナーシップ宣誓制度」を同年8月中をめどに導入すると発表[22]。同制度は8月27日に開始された[23]。
年譜
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- 1989年3月 - 東京大学法学部卒業
- 1990年7月 - 自治大臣官房情報管理官付
- 1992年4月 - 自治省行政局選挙部選挙課
- 1994年4月 - 鳥取県観光物産課長
- 1996年8月 - 鳥取県財政課長
- 1997年9月 - 消防庁救急救助課課長補佐
- 1998年4月 - 内閣官房内閣安全保障・危機管理室参事官補
- 2000年4月 - 自治省財政局公営企業第2課・準公営企業室課長補佐
- 2001年4月 - 総務省自治税務局固定資産税課課長補佐
- 2003年8月 - 消防庁総務課課長補佐・理事官
- 2005年4月 - 鳥取県商工労働部長
- 2007年4月 - 内閣府政策統括官付跡地利用企画官
- 2008年4月 - 内閣府沖縄振興局総務課跡地利用促進室長
- 7月 - 消防庁広域応援対策官・救急企画官
- 2009年4月 - 長崎県総務部長
- 2011年4月 - 総務省地域力創造グループ過疎対策室長
- 10月 - 東京大学大学院総合文化研究科客員教授
- 2013年4月 - JTB総合研究所地域振興ディレクター
- 2014年6月 - 公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長特別補佐
- 12月15日 - 退官
- 2015年1月11日 - 佐賀県知事選挙に無所属で出馬し、当選
- 1月14日 - 佐賀県知事に就任
- 2018年12月16日 - 佐賀県知事選挙に自由民主党、公明党の推薦を受け出馬し、再選
著書
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- 図解わかりやすい固定資産税(2003年、ぎょうせい)ISBN 978-4324070970
脚注
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- ^ a b 平成27年(2015年)1月14日佐賀県選挙管理委員会告示第2号(佐賀県知事選挙における当選人の住所及び氏名) : 『佐賀県公報』 平成27年1月14日 号外
- ^ 総務省 地方公共団体の議会の議員及び長の所属党派別人員調等
- ^ a b c d 山口よしのりプロフィール - 山口よしのりオフィシャルサイト
- ^ a b c 地域活性化伝道師プロフィール - 山口祥義
- ^ “佐賀県の古川康知事が辞職、衆院選出馬へ”. 読売新聞. (2014年11月26日) 2014年11月26日閲覧。
- ^ “総務省官僚・山口氏、知事選出馬へ”. 佐賀新聞. (2014年12月16日) 2015年1月14日閲覧。
- ^ 佐賀県知事に山口氏が初当選 自民分裂の激戦制す-西日本新聞2015年01月12日
- ^ “=保守分裂のあとに=(上) 「佐賀の乱」”. 佐賀新聞. (2015年1月13日) 2015年1月14日閲覧。
- ^ 多久での山口よしのり候補大会:多久市長・横尾俊彦のブログ
- ^ a b “佐賀県知事選、山口祥義氏が初当選 前武雄市長を破る”. 朝日新聞. (2015年1月11日) 2015年1月14日閲覧。
- ^ “新佐賀知事に就任 山口氏が初登庁”. 西日本新聞. (2015年1月14日) 2015年1月14日閲覧。
- ^ “「私の県政は前県政の承継ではない」オスプレイ配備白紙 佐賀県知事が表明”. 西日本新聞. (2015年1月15日) 2015年1月15日閲覧。
- ^ “佐賀県知事選、現職の山口祥義氏が再選”. 朝日新聞. (2018年12月16日) 2018年12月18日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “2018 佐賀県知事選 | 地方選挙 | 選挙データベース | NHK選挙WEB”. www.nhk.or.jp. 2020年11月27日閲覧。
- ^ “<佐賀県知事選2022>現職の山口祥義氏が3選 投票率33.28%、過去最低を更新”. 佐賀新聞. (2022年12月18日) 2022年12月19日閲覧。
- ^ “佐賀県庁の喫煙所請願(上) 全面禁煙化がかえって〝望まない受動喫煙〟誘発 使用目的が不明のたばこ税「分煙対策など目的税化を目指すべき」”. 夕刊フジ (産業経済新聞社). (2022年5月12日) 2022年5月12日閲覧。
- ^ "<記者日記>佐賀と鹿児島". 佐賀新聞Live. 2020年11月29日閲覧。
- ^ “<2021衆院選佐賀>出陣式・大串博志候補 政権交代へ第一歩 | 行政・社会 | 佐賀新聞ニュース”. 佐賀新聞. 2022年8月7日閲覧。
- ^ withnews編集部. “樋渡氏、なぜ負けた? 自民層は互角、勝負分けたのは…佐賀知事選”. withnews.jp. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “佐賀県知事の後援会 来月900人規模パーティー 県議らに招待状”. 毎日新聞. (2021年4月24日) 2021年4月24日閲覧。
- ^ “知事政治資金パーティー 後援会、延期決める コロナ禍「開催厳しい」/佐賀”. 毎日新聞. (2021年4月28日) 2021年4月28日閲覧。
- ^ ““パートナーシップ制度”8月中に導入へ【佐賀県】”. サガテレビ. (2021年6月21日) 2021年9月1日閲覧。
- ^ 林国広 (2021年8月27日). “佐賀県、性的少数カップルの認定制度 県単位では九州初”. 朝日新聞 2021年9月1日閲覧。
外部リンク
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