どうする人口減少対策 山口市長選19日告示 阿東地域10年で3割減、農業担い手確保も急務 「将来像語り合い総力結集を」「農地を守り次世代に」願い切実 |
どうする人口減少対策 山口市長選19日告示 阿東地域10年で3割減、農業担い手確保も急務 「将来像語り合い総力結集を」「農地を守り次世代に」願い切実
山口新聞 電子版配信より
どうする人口減少対策 山口市長選19日告示 阿東地域10年で3割減、農業担い手確保も急務 「将来像語り合い総力結集を」「農地を守り次世代に」願い切実(山口新聞 電子版) - Yahoo!ニュース 配信より

廃校になった小学校の校舎を活用した私設図書館「阿東文庫」で本を管理する吉見正孝さん。高齢化に伴い地域の人口減少が進む中、若者が集まって5年後の阿東を考える場にしようと模索する=10日、山口市阿東徳佐上
児童たちがいなくなった教室や廊下に所狭しと「蔵書」が並ぶ山口県山口市阿東徳佐上の阿東文庫。
20年ほど前に廃校になった亀山小学校の校舎を活用し、
地元の人たちが2007年に開設した私設の図書館だ。
開設当初は地域住民が持ち寄った本が中心だったが、近年は大学教授など全国から
貴重な書籍や資料が寄せられるようになり、知の拠点として都市部の人たちからも親しまれる。
島根県との県境に接し、山の麓に広大な田んぼが広がる山口市の阿東徳佐地域。
高齢化が進み、阿東文庫を立ち上げた吉見正孝さん自身も85歳と高齢になった。
吉見さんは「90歳まで頑張ろう」と意気込み、阿東文庫を若者が集まって
5年後の阿東を考える場にしようと模索する。
「ここにある本をどのように活用するか、毎日考えている」と吉見さん。
地元の将来像についてコーヒーを飲みながら語り合う会を来月から開こうと計画する。
毎回テーマを設ける予定で、少子化を踏まえて地元の小中学校の在り方も議論の対象にする方針だ。
「地域の総力を結集するシステムを作らなければ地域がなくなってしまう。
阿東文庫でできることを考えたい」と人口減少に危機感を募らせる。
阿東文庫の周辺では、農業の担い手となる若者の受け入れ態勢を整える農業法人が増えつつある。
山口市阿東徳佐中の農事組合法人片山は、県立農業大学校や山口大農学部で学んだ女性2人を新たに採用。
シャワーやトイレが付いた休憩室を整備するなど、新卒の若い女性でも安心して就農できる環境を整えた。
片山は農地55ヘクタールで水稲や麦、大豆、野菜を生産。
高齢化に伴う離農で管理する農地が増える一方で働き手が不足している。
新卒女性2人のおかげで現場作業と事務作業とも効率が良くなったが、
新たな担い手を募集してもなかなか採用できないのが現状だという。
代表理事の山根勝正さん(68)は「若い人が来てくれれば活性化につながる」と期待する一方、
担い手確保の難しさに直面。「このままでは作る人がいなくなり、田んぼは荒れる一方だ」と将来を案じる。
山口大農学部を卒業し、片山で就農した佐々木結香さん(25)は近く独立し、
阿東嘉年地域で祖母が守ってきた山や農地を活用してトマト栽培を始める。
学生時代に実習で農業に魅力を感じるようになった佐々木さん。
「農業は難しいから飽きなくて、やりがいがある。農業で農地を守り、
次の世代にバトンタッチできるように頑張りたい。若い人たちの目標になれれば」
と意気込む。
◇
平成の大合併で新市が発足して1日に20周年を迎えた山口市。
同日現在の推計人口は18万7965人で、10年前の同期と比べ約4・8%減った。
阿東地域は4036人で、同約30・0%減と大幅に減少。
中心部と比べ市が農山村エリアと位置付ける周辺部で人口減少は著しく、
即効性のある効果的な対策が急務だ。
任期満了に伴い19日に告示、26日に投開票される山口市長選で、
今後4年間のかじ取り役を担う候補者がどのような施策を訴えるのか。
県庁所在地の将来を考える上でも注目が集まる。
【関連記事】



































